日本藝能史六講 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061589940

作品紹介・あらすじ

人の住む近くにはものやたま(スピリットやデーモン)がひそむ。家や土地につくそれら悪いものを鎮めるために主は客神(まれびと)の力を借りる。客神至れば宴が設えられ、主が謡えば神が舞う。藝能の始まり。著者は、時を遡って日本藝能発生の直の場面に立ち合おうとするかのようだ。表題作「六講」に加えて名編「翁の発生」を収録。著者の提示する「発生学風」の方法こそ近代学問の限界を突破する豊穰なエクリチュール。

感想・レビュー・書評

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  • 折口信夫の口伝の書。
    耳にした名前ではあるけれども、本は初めて読んだ。
    お客をもてなす饗応。とくに神様や霊といった「まれびと」をもてなすところからどんどん変化していって、能とか狂言とか相撲とか盆踊りとか、今にも続く芸能が生まれた。
    客神(まれびと)の主張が氏の主張の独自性だとか。

    第三講、鎮魂とほぼ同義の「反閇」(へんばい)という言葉が印象的。
    さまざまな踊りの中で、地面を踏みつけることによって、悪霊を抑えつける。
    随所にこの習慣が残っていたそうな。
    陰陽道も鎮魂の一種。陰陽博士のみがやっていた業だが、段々博士以下の奴隷(賤民)の手にうつっていき、陰陽師なんてものもでてくる。

    日本芸能への理解があまりにも浅いと感じた。
    後半は読んでもほとんどわからぬので読まず。

  • 折口信夫の本を、ここんとこ読んでるのだけど、これは青空文庫にもなくて、iBooksやKindleなどの電子書籍にも、少なくとも無料ではないので、買うかなと思っていたら、妻が持ってました。似た者夫婦にも保土ヶ谷バイパスです。(©パラダイス山元)

  • 「反ばい(もんがまえに下)」という発想を大切にしたい。跳躍とはそれ自体が目的なのではない。踏み鎮めるために必要な動作なのだ。現代は、上半身だけで動くことが多い。舞台もそうなりがちだ。下半身と踏みしめる大地、これを意識したい。
    1日は、逗子に行き、その後年賀状を書いて終わる。今日はぼんやり芸能やお笑いのYouTubeを見て暮れた。昔集めた論文を読んでいるが、なかなか刺激的だ。こうしてゆるゆる論文を読むのも、今しか出来ないのだろう。

  • [ 内容 ]
    人の住む近くにはものやたま(スピリットやデーモン)がひそむ。
    家や土地につくそれら悪いものを鎮めるために主は客神(まれびと)の力を借りる。客神至れば宴が設えられ、主が謡えば神が舞う。
    藝能の始まり。著者は、時を遡って日本藝能発生の直の場面に立ち合おうとするかのようだ。
    表題作「六講」に加えて名編「翁の発生」を収録。
    著者の提示する「発生学風」の方法こそ近代学問の限界を突破する豊穰なエクリチュール。

    [ 目次 ]


    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 芸能の起源について。普段なにげなく触れている行事や文化も、こうして遡ると新しい発見があって目からウロコでした。

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著者プロフィール

歌人・詩人、国文学・民俗学・芸能史・宗教学者。筆名・釈迢空。
大阪府木津村生れ。國學院大學卒業。國學院大學教授、および慶應義塾大学教授。
1953年9月3日逝去(66歳)。能登の墓所に養嗣子春洋とともに眠る。

「2019年 『精選 折口信夫 Ⅵ アルバム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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