- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061590687
作品紹介・あらすじ
お伊勢さんの名で親しまれる伊勢神宮は、つねに古くて新しい。朝な夕なの祭典は、千数百年来の民族信仰を純粋に守り伝えてきた。そして20年に一度の遷宮は、日本独自の手製文化を高度に磨き上げ、生命の再生を祈念してきた。まさに神宮こそ日本人の心のふるさとであり、そこには未来を拓く英知が潜んでいる。世界にも稀な聖地といわれる神宮の歴史と、伝統を重んずる日本人の志を論述した好著。
感想・レビュー・書評
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鎮座の由来に始まって、遷宮の歴史やその内容に詳しい一冊だった。
私が知りたかったのは斎宮の役割や仕組みだったのだけど、歴史の流れの一部として取り上げた感じでやや物足りない。
後書きにあった斎宮と斎院の比較研究など、興味深い。
20年のサイクルで行われる遷宮について、一言で「お金と力の無駄」と言ってしまうのは浅慮だし、反対に「お祭り」としてややもすると形だけを楽しむようになりがちな現代の信仰薄き社会への警鐘を含んでいる。
常に清浄な場所として、新しく在り続ける場所。
ただ古びてゆくのを守るというスタンスではなく、新たにしていく姿勢が素敵だと思う。
知識も技術も、隠し守るだけでは拓けないもの。常に新たにし磨くことで、敬う心や想いが伝わってゆくのではないだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
伊勢神宮の成り立ちや、天照大神の信仰性格などについて書かれている本。後半では式年遷宮について記述されている。
伊勢神道についてはそこまで深い記述は無い。
伊勢神宮が日本人の心にどれほど深く根付いてきたのかについての洞察を得ることができた。 -
伊勢神宮の建築様式から、神話との関連、遷宮、神宝、などなど、伊勢神宮についての初心者が知りたい知識はだいたい載ってる。
神話と史実との関連などはふつうにおもろい。
良本にあたった感。
200Pちょいで軽く読めるしおすすめ。
伊勢神宮ゆくならコレ読んでからゆくと楽しくなる。
著者プロフィール
所功の作品





