ギリシア・ローマの盛衰 古典古代の市民たち (講談社学術文庫)

  • 講談社 (1993年6月4日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (376ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061590809

作品紹介

二千年以上も昔の地中海世界に、民主政や共和政が成立し、香り高い文化が花開いたのはなぜか。その担い手となったのは、ギリシアやローマの都市国家に生れた平等な土地所有者たる古代市民だった。しかし、空前の大帝国を誇ったローマにも、大土地有制の普及と市民の経済的衰退、独立精神の喪失等により滅亡の時が訪れる。現代の市民社会にも多大な示唆に富む古代文明の栄光と暗転を描いた力作。

ギリシア・ローマの盛衰 古典古代の市民たち (講談社学術文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ギリシア・ローマの通史というよりは本書の副題(元々は原題)である「古典古代の市民たち」というタイトルが、本書の特徴をよく表している。

    古代ギリシア・ローマの発展に通底する要素を、「市民」としての人々の意識、それに基づく社会・政治体制に求め、古代ローマ帝国崩壊の過程を様々な要因からこの「市民」意識が変容していったことに求める。

    曰く、第一期を前146年までを「自ら治め自ら守る市民の共同体」の時代とする。第二期を前146年から西暦235年まで、すなわちローマ帝国の拡大期であり同時に市民団の自治と自由が崩壊していく過程とする。第三期がそれ以降の時期で、この時期にはもはや能動的な「市民」は存在せず「臣民」たちの時代とし、古典古代の価値観が崩壊しキリスト教が価値観の柱に取って代わる時期と捉える。

    人々の意識と政治体制、それらの質の変容が相互に影響を与え、時代が変化していったという本書の視点は大変参考になる。
    なぜローマは共和政から帝政に変容したのか、なぜ帝政ローマはあれほど勢力を拡大できたのに、その後衰退していったのか。
    それらの理由を解き明かす一つの視点として、じっくり内容を自分のものにしていきたいと思える一冊だ。

  • 名著。日本にあってこの様な水準の書に出会えるのは幸運なこと。昔の研究者の仕事は素晴らしい。とくに一般向けにこれだけ分かりやすい概説書が書けるのだから。

  • ギリシアとローマの歴史をきっちりとしてくれる概説書。

  • 未読

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