文化記号論 (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061591370

作品紹介・あらすじ

文化記号論は、言葉を人間の心の働き、すなわち精神の創造的な営みとみなすことから出発し、文化現象のすべてを言語記号の総体として捉える。哲学・文学・社会学・人類学等、あらゆる人文科学の基盤としての中心的役割を担うに至った文化記号論の現在を多面的に考察。意味論・修辞学等の基礎理論から、記号論のめざすべきアクチュアルな課題までを明確に論じた、第一線言語学者による必携の好著。

感想・レビュー・書評

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  • 記号論の入門書。言葉と意味の関係を扱った第1、2章は池上嘉彦が、修辞学を扱った第3、4章は山中桂一が、そして文化記号論を扱った第5、6章は唐須教光が、それぞれ執筆しています。

    現代の認知意味論の成果も多少取り入れられており、記号の恣意性が完全には成り立たず、人間の生理的な条件によって定められた潜在的な可能性の中から、どれを顕在化するかというところに、文化的な差異が現われるという見方が示されています。ただ、認知意味論と記号論をどのように架橋するのかという大きな問題への目配りはなされておらず、中途半端な言及に終わっているような印象を受けます。

  • [ 内容 ]
    文化記号論は、言葉を人間の心の働き、すなわち精神の創造的な営みとみなすことから出発し、文化現象のすべてを言語記号の総体として捉える。
    哲学・文学・社会学・人類学等、あらゆる人文科学の基盤としての中心的役割を担うに至った文化記号論の現在を多面的に考察。
    意味論・修辞学等の基礎理論から、記号論のめざすべきアクチュアルな課題までを明確に論じた、第一線言語学者による必携の好著。

    [ 目次 ]
    第1章 ことばの意味と意味作用
    第2章 ものと記号―記号としての世界
    第3章 かたちの修辞学
    第4章 意味の修辞学
    第5章 日常的な記号世界
    第6章 非日常的な記号世界
    第7章 文化の中のことば―ことばとしての文化

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 第1章 ことばの意味と意味作用
    第2章 ものと記号
    第3章 かたちの修辞学
    第4章 意味の修辞学
    第5章 日常的な記号世界
    第6章 非日常的な記号世界
    第7章 文化の中のことば

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著者プロフィール

1934年、京都市の生まれ。東京大学で英語英文学、イェール大学で言語学専攻。現在、東京大学名誉教授、日本認知言語学会名誉会長。インディアナ大学、ミュンヘン大学、チュービンゲン大学、ベルリン自由大学、北京日本学研究センターなどで客員教授、ロンドン大学、カリフォルニア大学バークレー校などで客員研究員。Longman Dictionary of Contemporary English(3rd ed.),『ロングマン英和辞典』の編集で校閲者。著書に『意味論』『「する」と「なる」の言語学』(大修館書店)、『記号論への招待』『ことばの詩学』(岩波書店)、『〈英文法〉を考える』『日本語と日本語論』(ちくま学芸文庫)、『英語の感覚・日本語の感覚』(NHKブックス)など。言語学研究書の翻訳、論文多数。

「2022年 『ふしぎなことば ことばのふしぎ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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