- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061591684
作品紹介・あらすじ
バルト、ラカン、デリダ、ボードリヤールなどのフランスの思想家を中心に、構造主義から記号論への展開を考察。また、二十世紀の消費社会がもたらした映画、写真、デザインなどの大衆文化をも記号論の視点で解読する。著者は様々な記号と思考がからみ合う生態学的な状況において、記号論を形式的な分析装置にはとどめない。現代思想全体への鋭い批評精神を持つ記号論の豊かな可能性を説く意欲作。
感想・レビュー・書評
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80年代から90年代にかけての、主に「現代思想」に収録された論文をかき集めた本。
ボードリヤールにおける記号からシュミラークルへの展開と、ラカン、フロイトの心理学における記号論的考察がメインとなっています。
また機能主義の批判であると共に、人の心に訴えかけるデザインとしての記号論は、ホフマイヤーの生命記号論で論じられているような、機械主義からの主体性の回復というコンセプトと似たものを感じ、記号論の有用性を感じました。不具合の多いMacBookがデザインという記号的な面で消費されることによって機能性に勝る効果を見せたのは事実だし、その点でそれよりかなり前に書かれた「パソコンの美学」で書かれていることには先見性があったといえます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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再読。丁度ドゥルーズの『差異と反復』を読んでいて、シミュラクルについて書かれた本を手当たり次第に探していた頃、今は亡きららぽーと志木店の新星堂で見つけて買ったもの。さほど思想的な影響は受けていないが、現在もご存命とのことなので、是非昨今のケータイ・スマホのデザインについて意見を伺ってみたいものだ。
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[ 内容 ]
バルト、ラカン、デリダ、ボードリヤールなどのフランスの思想家を中心に、構造主義から記号論への展開を考察。
また、二十世紀の消費社会がもたらした映画、写真、デザインなどの大衆文化をも記号論の視点で解読する。
著者は様々な記号と思考がからみ合う生態学的な状況において、記号論を形式的な分析装置にはとどめない。
現代思想全体への鋭い批評精神を持つ記号論の豊かな可能性を説く意欲作。
[ 目次 ]
1 記号論の哲学
2 模倣と引用の世界
3 思想のカオスモス
4 記号論の現在
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ] -
とりあえず読みやすかったし内容も面白かったけどいかんせん古い
著者プロフィール
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