キリスト教の歴史 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061591783

作品紹介・あらすじ

旧約聖書を生んだユダヤの歴史から説き起こし、真のイエス像と使徒たちの布教活動を考察。その後の迫害や教義の確立、正統と異端との論争、教会の墜落と改革運動など、古代から中世を経て近代、現代に至るキリスト教の歴史を、各時代の思想、政治・社会情勢のなかで、いきいきと描く。一般の教会史や教理史とは対照的に世界史におけるキリスト教の歩みと影響を論述し、真の信仰のあり方を問う力作。

感想・レビュー・書評

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  • キリスト教の歴史…というか、キリスト教から見たヨーロッパ思想史、のような。
    この本でもう少しキリスト教についての理解を深める…つもりだった。
    思想・哲学にさっぱり疎い私には暗号のようだったよ…。
    高校の倫理の教科書、資料集を読み直して出直します。
    思えばあの教科書は簡単にコンパクトによくまとまってたなあ。

    最後の章に出てきた内村鑑三の弟子という人、どこかで見た名前だと思ったら、「武士道」の和訳の人だった。びっくり。

  • 臭みはある。
    しかし、内省も超克への志向も自己批判もあり、概して良心的だ。
    東洋思想への接近も興味深い。

    現代から見て、仏教もこのように自己を語れるか?イスラームはどうか?

    最後に宗教間対話がテーマとして取り上げられているが、とてもかなわないと感じた。

  • キリスト教の成立の前から現代までの歴史について解説した書。もっと解説してくれたらわかりやすいのにと思うほど、一般の人には難解なものと思われました。
    こうして、キリスト教の歴史を読んでいくとき、世界史で習った西洋の歴史がキリスト教の歴史でもあることに気づかされます。

  • 20151104

  • 組織の歴史、思想や言語、国境での分裂、キリストの顔が書かれた絵がある理由や、西洋哲学もなぞられてプロテスタントとはなんぞや、東方教会の思想とローマとの違いなど、なんとなくそんなものと思っていた内容が歴史になぞらえて書かれているため、とても面白かった。

  • 聖書の内容を知ったとき、信心していない人間からしてみれば
    単なる作り話程度の感覚で終わってしまう。
    それに対して信心深い人はどのような態度で聖書と接しているのかという話が印象に残った。

    哲学や思想の世界では、ニーチェなどのせいかキリスト教や聖書を批判的にとらえられがちだと思う。
    そちらの世界からやってくる人は聖書やキリスト教に変な思い込みが無いだろうか。
    本書はキリスト教を肯定的に受け止める立場で解説がされていくので、
    逆に新鮮に感じる内容が多々あった。

  • アリウス派、グノーシス派、ネストリウス派などの異端は何が異端なのか気になっていたので。。要はキリストの人間性と神性の解釈の問題。論争の結果出てきたのが三位一体ということらしい。その他十字軍、宗教改革、近代哲学との関係などなど。もうヘーゲルとかよく分からんよ…。

  • ザザッとキリスト教の歴史が神学、思想的な側面をばりばりとつなぎ合わせるように紡がれています。多少基礎知識がないと人名と著作が飛び交っている関係もあって理解は難しいと思いますが、しっかりと著者の歴史観を色濃く示しつつ書かれているので思いが伝わり良かったです。結構キリスト教史を全般的に網羅しつつこういう風に記せる人は少ないと思うので、立派なお仕事だと思います。
     書き出しの聖書についての真理性に関しての件が良かったです。物理科学の真理ではなく、実存的真理である。聖書は神との約束(旧約、新約)なので、その約束を果たし果たされる関係、地平に立ってこそ(私たちの言葉で「相対基準を結ぶ」っていうことですか)それが私の中で真理として刻まれる。という感じであったと思います。これはなるほど、目から鱗でした。
     そんな感じで書かれたキリスト教史です。ぜひ。

    01 DODORIASAN

  • 行間までとは言わずとも、端々まで流すことなく読みました。今まで、部分的な思想や信仰にふれ学んできましたが、実はキリスト教の体型的な歴史に目を通すのは初めてです。250頁程の内容なので、とりわけ深く書かれているわけではありませんが、そもそも歴史書で思想を学ぶことも本意とずれていると思うので、これぐらいのほうが自分としてはよほどわかりやすかったです。
     歴史は前時代の反動によって進んでいく事を理解します。ひとつの思想が極端な表れ方をすると、ほとんど必ず逆方向の引き戻しがあるんですね。こう見るとヘーゲルの弁証法はよく捉えたものだと思います。もう二度三度読んでいきたいですね。

     個人的に気になったところは「免罪符」という言葉と、カルヴァンが宗教改革マシーンの様に書かれているところに少し違和感を感じましたが。カルヴァンの思想に反動が起こらなかったことをもう少しよく見て欲しいと言うところかな。他著者のキリスト教史も読みたいです。

    11/12/29

  • 90年代後半に購入。そのままほっておいてたが、やっと読むことができた。
    元ネタは、講義録を250P程度でにまとめたもので、やはりこれだけで全部を詳細に語るのは難しい。

    講談社学術文庫という形をとっているが、昨今の図解や写真が入っているシリーズに比べると、やはり読みにくい。キリスト教史(教会史)をどこかで学んだが人間が、それを深めるために、または復習するために使う入門書であると思う。

    ただし、説明が詳しいこともあり教理史の中で、三位一体論が不毛な論議であったなどの解説は初めて聞いた。あなどれないが、あくまである程度の知識が大前提である。

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