生命科学 (講談社学術文庫)

著者 :
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本棚登録 : 38
感想 : 5
  • Amazon.co.jp ・本 (314ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061592315

作品紹介・あらすじ

「生命科学」は、1970年代に日本で提唱された学問の新領域である。物理科学を基盤に生命現象の本質を追究しつつ、人文・社会科学諸部門との協調のなかで、人間がその生を全うし得る社会の建設を目的とする。環境汚染や医の倫理の乱れなど人間をとりまく状況が混迷を深めゆく今日、生命科学の提起した課題はますますその比重を増しつつある。本書は「生命科学」の全貌を見渡す絶好の入門書である。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の提唱する「生命科学」という観点から、現代の生物学における諸成果を解説している本です。

    本書のタイトルにもなっている「生命科学」とは、「原本序」を執筆している江上不二夫によれば、「人間生活のための生物化学」だとされています。生物学の立場から人間の位置を明らかにするとともに、そうした生物としての人間の立場から自然科学のみならず人文社会科学の諸分野にもまたがる問題をあつかう総合科学といってよいのではないかと思います。

    現代の生物学が人間の理解にどのような貢献を果たしているのかということが説き明かされていて、ややむずかしいと感じるところもありましたが、おおむね興味深く読みました。

  • 高校の夏休みのレポート用に急いで読んだので内容は頭に入ってない。のでもう一度、読み返したい。読みやすかった。

    というのが当時の感想。未だ読み返していない。

  • 大学に入って2年経って、色々と整理してる時期なのかな、せっせと過去にかいつまんで読んで放っておいた本を記録しています。1年前、著者がうちの大学で講演してくれると知り、ちょうどその頃この本を手にいれたので、急いで読んでみた。全然間に合わなかったけど。というわけで、今68ペイジ目に栞が挟んであります。決してわかり易きは書いてないんですよねえ、この本。そういうのが目的じゃないんで。どっちかっていると、なんというか、定義をはっきりさせるとか、そんな感じ。だから全然読めてないのです。この本ははずれだけど、中村先生なら面白い本をいっぱい書かれてるだろう。少なくともあと2冊は積読してるはずなので、そのうち読もう。(2010.4.16)

  • 深いです。難しいです。

  • 未読

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著者プロフィール

1936年東京生まれ。JT生命誌研究館名誉館長。理学博士。東京大学大学院生物化学科修了。ゲノムを基本に生きものの歴史と関係を読み解く「生命誌」を提唱。JT生命誌研究館を開設し、2002年より同館館長。『生命誌の扉をひらく』『自己創出する生命』(毎日出版文化賞)、『ゲノムが語る生命』ほか著書多数。

「2022年 『科学はこのままでいいのかな』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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