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Amazon.co.jp ・本 (328ページ) / ISBN・EAN: 9784061592483
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みんなの感想まとめ
文章の書き方に関する新たな視点を提供する本であり、従来の論文のパターンにとどまらず、実践的なアプローチを重視しています。特に、序文を後回しにすることや、何度も読み返すことの重要性を強調し、飾り言葉を削...
感想・レビュー・書評
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論文の技法
著:ベッカー,H.S.(ハワード・S)
訳:佐野 敏行
講談社学術文庫 1248
文書作成法(ライティング)は、書いた結果よりも、書く過程に大きな注意を払っている
レトリックだけではなく、書く人の心理まで踏み込んで、その注意点を説明してくれているのは良いと思います。
気になったのは、以下です。
フレッシュマンの危惧
・自分の考え方を組み立てられないかもしれない恐れ、文書作成は彼らの頭を狂わせるような混乱を引き起こす混沌になってしまうかも知れない恐れ
・午後のほとんどを過剰な語句を削ることに費やすことになりました
・受動態を能動態へ変え、文を結び付け、長い文を短い文に分割しました
・私は、かれらに、習慣的に論文の出版前に原稿を8乃至10回書き直すと言いました
・いくつかの長い重複的な表現は他のものに書き換えることができるような意味を含んでいないので、書き換えることができなかった
・表現するのに使うことばは何で、どんな順番でするか、意味を明確にするためにどんな例を使うか
・あなたの資料すべてがそろう前に、書き始めるとすると、早めに、自分の考えを整理することができます
・資料なしで、草稿を書くことは、これから議論したことを明確にしてくれますし、どんな資料を手に入れるべきかを明らかにしてくれる
ペルソナと権威
・私たちは、抽象的なことでなく、具体的なある人を暗示したいのです
・スタイル上の問題のもう1つの主要な派生源がなにかを説明してくれるからです
正しいやり方は1つか
・1つの正しいやり方しかないと考えると、論文はどれも自分であらかじめ見つけておくべき決まった構造でなければならないと考えて、必要以上にやっかいにしてしまう。
・言い方はたくさんあり、そのうちの1つを選んで、自分がしていることを、読者がわかるように、それを実行することだと認識してしまうと、自分の仕事の簡略化を行うようになります
・学生は教師が仕事をしているところを見ていないので、何度も手間をかけて行っているのだということを知らない
・どのような課題にたいしても、本当の権威者は、1つの答えなぞ、決してなくて、ただ沢山の仮の答えが注目と受容を求めて競い合っているということを知っています
・人はアウトラインを作るのです。アウトラインの中でパズル全体に取り組むことが、自分がどこに向かって進んでいるのかを示してくれて、意味合いのすべてを把握し、落とし穴のすべてを巧みに避け、そしてすべてをうまく生み出す手助けとなるでしょう
・一番簡単なことを最初にしなさい
・自分で書いたことについては、ノートをとり、1つのファイル用カードにそれぞれのアイディアを書きとめておくことから始めることにしましょう。草稿の中のアイディアはどんなものでも捨ててはいけません
・とにかくあなたの直感にまかせておくのです
・こうして山を作り上げて、それぞれの山のいちばん上に置くカードを作ります。そして、それぞれの山にあるカード全体がいっている要約するカードをつくるのです
文献の恐怖
・あなたの独創性を証明するによい方法とは、学問的伝統に、とくにその文献がすでに他の人によって探求されているような伝統にあなたのアイディアを属させることです
・自然系および人文系の学問は、実際にも、理論的にも、積み重ねの事業です。私たちは、先人に依存しているのです
・学術研究者は、自分で言うことをすでに言われていることに結びつけながら、新しいことを何か言わなければなりません。このことは、他の人たちが要点を理解することができるような仕方で行わなけれなりません。
ワープロ
・最初の1回でうまく仕上げることができなくても、後から簡単に直すことができます
・文書作成しながら、考える。どんなにか、より容易になるであろう
目次
第1章 大学院生のためのフレッシュマン英語―一つの回顧録、二つの理論
第2章 ペルソナと権威
第3章 正しいやり方は一つか?
第4章 耳を使って修正する
第5章 一人の専門家として書き方を習う
第6章 リスク
第7章 それをドアから外に出す
第8章 文献の恐怖
第9章 摩擦とワープロ
第10章 最後に一言
ISBN:9784061592483
出版社:講談社
判型:文庫
ページ数:328ページ
定価:960円(本体)
1996年09月10日第1刷発行詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
<OPAC>
ttps://opac.jp.net/Opac/NZ07RHV2FVFkRq0-73eaBwfieml/YpMcEf80lNJ_VxlmCq8ZEjbN2Yl/description.html -
単なる論文のパターンの説明かと思っていたらまったくことなるものであった。いわゆる文章の書き方である。したがって、日本の文章読本、あるいは理系の作文技術にちかいようなものであった。その中で、リスクについての手紙を引用しているところは珍しかった。また、序文を最初に書かなくてもいい、とか、何回も読み直せ(飾り言葉は削除)など役に立つことも多かった。
具体的な例は英語の翻訳なのでそのままでは使いづらいと思われるが、学部生よりも院生に役立つ本である。特に社会学でフィールド研究をする院生に役立つのは、佐藤郁哉の本でのリストに載せてある通りである。 -
翻訳のせいか読みづらい。直すことを前提にまずは書け!ということ。難しく考えてしまうことこそ書く。人に出すこと恐れない。書く本は皆最後は同じところに行き着くが、書けないんだよな
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内容(「BOOK」データベースより)
本書は論文を書く人のための技法書です。それだけでなく、論文をどう書き始めたらいいのか困ったときに、また論文を書くことに飽きたり、行き詰まったり、恐怖心をいだいたりしたときに、ちょっとしたヒントと勇気づけを与えてくれる本です。アメリカの著名な社会科学者が、長年にわたる自らの論文指導の体験をもとに、論文作成の基本的な考え方とその方法を具体例を示しながら説いた必携の書。
著者紹介
【ハワード・S・ベッカー】
1928年生まれ。ノースウェスタン大学教授を経て、現在ワシントン大学教授。社会学専攻。著書にArt Worlds、Outsiders、Boys in Whiteなど。
【佐野敏行】
1953年東京生まれ。京都大学理学部卒業後、東京大学大学院を経て、スタンフォード大学大学院博士課程修了。現在、奈良女子大学助教授。訳書にワイナー/シュナイダー『布と人間』、共訳書クロノン『変貌する大地』など。
目次
はじめに
第一章 大学院生のためのフレッシュマン英語
第二章 ペルソナと権威
第三章 正しいやり方は一つか?
第四章 耳を使って修正する
第五章 一人の専門家として書き方を習う
第六章 リスク
第七章 それをドアから外に出す
第八章 文献の恐怖
第九章 摩擦とワープロ
第十章 最後に一言 -
自然図2F一般図書 816.5:B395
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