近代経済学の歴史: マーシャルからケインズまで (講談社学術文庫 1269)

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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061592698

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  • 経済学の世界に「ケンブリッジ学派」というものが、あるということ。
     マーシャル→ビグー→ロバートソン→ケインズと継承される近代経済学の泰斗の脈絡をさすらしい。

     数学者が多い。それゆえ統計を駆使した現状分析と、シュミレーションにもとづく相関関係、分析結果を表現するための数式が駆使されるので、門外の徒には難解。

     ロバートソンに「通貨価値の番人」の語が登場する。「自由放任」と「神の手」という時代が過ぎて、金融・銀行の機能が景気・物価・雇用を左右する時代にはいり、さまざまな理論化がすすめられる。

     ボロボロになるまで読みこなすことで、方向が見えてくるということか。第一回目の読後感。率直に記しておくことにした。

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