孫子 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
3.92
  • (57)
  • (34)
  • (60)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 517
レビュー : 36
  • Amazon.co.jp ・本 (316ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061592834

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 中国史に興味を持った自分は高校時代諸子百家に関するいくつかの本を読んだ。
    たぶん思想とか哲学といったものに興味があったからだと思う。
    諸子百家というのは中国春秋戦国時代、つまり紀元前の思想である。
    古いからといって侮れない。
    むしろ古典の価値の真髄は、それが時の試練を乗り越えてきたという点にあると思う。
    だいたい人の評価などというものはいい加減なものだし、加えて社会的・歴史的制約というのは書籍の価値を嫌でも相対化する。
    それにもかかわらず、現にこうやって今でも読まれたり、研究の対象にさえなるというのは、そういったいい加減さや社会的・歴史的制約というものに晒されても生き残れる生命力を古典が持っているからではないか。

    孫子というのは、戦争や軍事に関する本である。私たちは平和な社会に生きているけれども、この本はやはり古典としての真髄を維持している。

  • 戦争という側面から「人間を解き明かした」不朽の名著!
    …なんだけど一度や二度読んだくらいでは腑に落ちないもの。きっと何度も読み返すことになるだろう。そして読み返すたびに新しい発見をするはず。単純だと思っていたものにも見えなかった層が重なっていたりするんです。そんなディスカバリーに溢れた一冊。

  • 孫子が記した兵法・軍法を文庫本サイズにまとめた作品。口語訳が丁寧で読みやすい。

  • 孫子の兵法。

    いかに、戦わずして勝つか。

    それが大事。

  • 解説文中にあったことばを, 私の戒めとしている。

    将軍には, 「逝く者は斯くの如きか。昼夜を舎かず。」と孔子を感嘆させた川の流れのように, 瞬時も休まず思考し続ける緊張に耐えるだけの, 精神的強靭さが要求される。もし不断の思索と判断に絶え切れず, 安易に既成の型の中に逃避して苦痛を免れようとすれば, それは直ちに融通のきかぬ硬直さとなり, 軍を敗北へとみちびく。思考停止の殻の中に安住の地を見出す怠惰な精神は, いつの世にも決して勝利を生み出さぬのである。

    今日の自分は, 怠惰ではなかったか?

  • 現代文→読み下し文→漢文→注釈→著者の説明で、孫子の数々の名言がリアルに迫ってくる所がとても良かったです。 戦争(戦闘行為)は不確定要素と損害があまりにも大きく、国家の目的を体現する手段の一つに過ぎないのだから、出来る限り短期決戦で。そのためには、徹底した自軍・敵軍の観察とそれに対する有効な戦略を練る事。 戦争だけでなく、現代の外交や組織経営にも通ずる所があって、それが孫子の兵法を不朽の名作にしていると実感しました。

  • 孫子の原典に忠実であろうとする姿勢に好感が持てる。

    他の孫子関連の本は読んでいないのでわからないが、正と奇の解釈が秀逸で、非常に納得がいく内容だった。

    何度も読みなおしたくなる一冊。

  • 解説がかなり詳しい。クラウセヴィッツの戦争論とやたら比較している点が残念。ただ、当時の戦争の様子や、孫子の解釈の仕方が分かるので、その点では良い。

    これを入門書として、岩波の方を読みこむと、孫子を深く理解できると思う。

  • 超古典。
    兵法なんですけど、もはやその戦術的な意味合いはなくなって普遍的な話になってる訳で、日々の中でナルホドと思う事多数。いまさら読んでどーなんかなと思ったけど、読んでよかった。

  • 僕の座右の書のひとつです。
    物事の観察力。
    自己への観察力。
    物量に対する計算能力。
    時間に対する厳格な感覚。
    上げればキリがないですが、
    内容は濃い本だとおもいます。

全36件中 11 - 20件を表示

著者プロフィール

1946年仙台市生まれ。東北大学文学部卒業、同大学大学院文学研究科博士課程修了。専攻は中国哲学。文学博士。東北大学大学院環境科学研究科教授などを経て、現在、東北大学名誉教授。おもな著書に『孔子神話』『古代中国の言語哲学』『「孫子」を読む』『古代中国の宇宙論』『老子と上天』などのほか、講談社学術文庫に『孫子』『墨子』『諸子百家』がある。

「2017年 『儒教 怨念と復讐の宗教』 で使われていた紹介文から引用しています。」

孫子 (講談社学術文庫)のその他の作品

孫子 (講談社学術文庫) Kindle版 孫子 (講談社学術文庫) 浅野裕一
孫子 (中国の古典)の詳細を見る 単行本 孫子 (中国の古典) 浅野裕一

浅野裕一の作品

ツイートする