- Amazon.co.jp ・本 (451ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061592865
作品紹介・あらすじ
第二次大戦の見直しで世界的な反響を呼んだ米将軍の注目手記。日本の先制攻撃によって米国の参戦を導こうとしたルーズベルト大統領の画策や、ヨーロッパ戦線の主導権を巡るチャーチル英首相と米軍首脳との確執など、当事者のみが知り得た赤裸々な舞台裏を明らかにする。本巻では、真珠湾攻撃直前にスクープされた米軍の大戦動員計画の全貌から猛将パットンの活躍したシシリー島上陸作戦までを証言。
感想・レビュー・書評
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絶版本、フーバー回顧録と並んで黙殺されている名著。
名著ではあるが問題がある。表題に誤りがある。
「第二次大戦に勝者なし」とあるが本書の論旨は「勝者はスターリン(ソ連)」である。
著者本人による結びで触れられているがルーズベルトや英国人一般、上司であるマーシャルやスティルウェルなどに批判が展開され、特にチャーチルに対する舌鋒が凄まじい。上下巻併せても3割4割はチャーチル批判が展開されている。チャーチルが好きな人には辛い本かもしれない。
実際、「七つの海の支配者が二つの島で余命をつなぐ状態に転落した事実」だけを見てもチャーチル礼賛の本や映画を見て満足している人たちを見ると嘆息を禁じ得ないのも正直な所であるが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
第二次大戦時にアメリカ陸軍の要職にあったウェデマイヤー氏による回顧録。
当然、アメリカの立場がメインだけど、日本やイギリス、中国の立場などにも鑑みており、何より当事者による一次資料だけに、とても貴重で、かつ勉強のなった。 -
英国のチャーチルが自国の植民地を守るために米国を手駒として使い、米国が欧州の戦争に傾斜した結果、太平洋での日本の戦線が伸び切り、かつ、戦争が長期化し、無用な日本人の血が流された。
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「Wedemeyer Reports!」の翻訳(1997/06/10発行)。
本書、日本に先制攻撃をさせアメリカを第2次大戦に参戦するようにしたルーズベルトの画策や、ヨーロッパ戦線の主導権を巡るチャーチルとアメリカ軍首脳との確執など、非常に興味深いことが書かれています。
多少疑問を感じるところもありますが、第2次大戦時のアメリカをはじめとした西側連合国首脳も内幕が判る良い本だと思いました。 -
1940年より43年間米国陸軍参謀本部で戦争計画立案に携わった著者。米国ではルーズベルト大統領、マーシャル参謀総長ともに回想録を残していないため、マーシャル参謀総長の懐刀であったウェデマイヤー将軍が著した本書は、第二次世界大戦における米国の戦略史として、…信頼のおける貴重な資料とみられている。(まえがきより抜粋)
第一級資料でしょう。
米国の戦略決定過程が手にとるように理解できる。
日本人なら絶対読むべき。
ただし絶版。
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