李白と杜甫 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 107
感想 : 16
  • Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061592919

作品紹介・あらすじ

中国唐代は高名な詩人を輩出したが、なかでも李白と杜甫はひときわ強い光を放っている。七四四年、この両者は唐の副都洛陽で世に名高い奇跡的な邂逅をした。本書は、この時から一年余の交遊を振出しに、広大な中国全土を旅から旅へと明け暮れた二人の変転きわまる生涯をたどり、さまざまな詩の形式ごとに李・杜を比較、考察する。現代語訳をこころみ、李白の奔放、杜甫の沈鬱を浮彫りにした意欲作。

感想・レビュー・書評

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  • 読んでいて「読み終わりたくない、もっともっと読んでいたい」と思わせる、人生有数の名著に巡り会えた。この本が読めて、幸せだ。人生の全てをかけてなりたいものになれなかったからこそ、後世に名を残した李白。そんな李白との邂逅を、生涯のよすがにしていた、壮絶な「お人よし」杜甫が、漢詩の常識をすべて覆すにいたった孤独が、いま、時を越えて私たちの目の前にある。すべてを知った後、彼らの詩に触れると、背筋に激痛が走るくらい感動する。

  • 中国文学の本では、これまで読んだ中で一番面白かったです。
    杜甫の生涯はある程度知識がありましたが、そのとき李白が何をしていたかがわかると、唐の歴史が立体的に浮かび上がってきます。
    杜甫の李白への片思い具合も面白いです。
    この本で、長い詩にも怖さを感じなくなり、杜甫も好きになりました。

  •  「ネアカ李白とネクラ杜甫」を読み返したいのに、「本が好き、悪口言うのはもっと好き」が見つからない。原典となった「李白と杜甫」を借りてくる。
     若書きだけに、高島節(ブシ)は雌伏している。
     ここまで李白と杜甫その人の心理(心裡)に踏み込んだ評伝は、本国にも無いのではあるまいか。

  • 杜康潤さんの「梨花の下で」を読んで李白と杜甫に興味を特ち、晩年のことを知りたくて手にしました。
    二人の出会いからそれぞれの人生、作品について、とても分かりやすく書いてあり、自分のように初めて読むには丁度いい本かと思います。時代背景についても丁寧ですね。
    特に四章の作品についての章がよかったです。訓読と訳だけではまだ掴みづらいですが解説にページが割いてあって鑑賞できるようになっています。漢字のならびだけに見えて、これほどのものが込められているのかと面白かったです。晩年不遇だった二人ですが、孤独にもそれぞれ違いがあるという考察が興味深かったですね。
    唐詩についてもっと知るもよし、唐代についてもっと調べるもよし、その最初に読む本としておすすめです。

  • 有名な李白と杜甫。生前は不遇の生活を送った二人。その生活の中での叫びが漢詩になっていることがよく分かる。登用してもらうためにおべっかを使った詩や、宴会用に主賓を持ち上げる詩、士官を願う詩など、興味深い。

  • 人間的な魅力満載。
    才能が天与なら出会いは運命、この人らどんだけドラマチックだ。

  • 高島先生のご本はなかなか難しいのですが、これはとても楽しく読めました。

  • その名の通り、中国を代表する超有名な詩人、李白と杜甫についての概説書。
    わかりやすく、詳しく、快適な入門書です。
    唐詩勉強したい方にオススメ。

  • 未読

  • 中国の2大詩人、李白と杜甫についての本。運命を感じさせる二人の生涯や、胸に迫る詩の数々がたまらないです。

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著者プロフィール

1937年生れ、兵庫県相生市出身。東京大学大学院修了。中国文学専攻。本書で第11回講談社エッセイ賞受賞。長年にわたり「週刊文春」で「お言葉ですが」を連載。主な著書に『中国の大盗賊・完全版』『漢字雑談』『漢字と日本語』(講談社現代新書)、『お言葉ですが』シリーズ(文春文庫、連合出版)、『水滸伝の世界』『三国志きらめく群像』『漱石の夏やすみ』『水滸伝と日本人』『しくじった皇帝たち』(ちくま文庫)等がある。

「2018年 『本が好き、悪口言うのはもっと好き』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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