古典の読み方 (講談社学術文庫)

  • 講談社 (1998年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (282ページ) / ISBN・EAN: 9784061593152

みんなの感想まとめ

古典文学を深く理解するための手引きとして、魅力的な視点を提供する一冊です。著者は、古典を読む際に必要な助詞や敬語の活用法を解説しつつ、古文の内容を解釈する際の注意点に焦点を当てています。大学受験向けの...

感想・レビュー・書評

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  • 日本の古典文学を読むための手引きとして書かれた本です。

    最初に、古典文学作品を読むさいに、助詞と助動詞、あるいは敬語にかんする知識をどのように活用するのかといった内容がとりあげられていますが、大学受験生のために書かれた古文の参考書とは異なり、初歩的な知識が網羅的に紹介されているわけではありません。いくつかの問題点に絞って、著者自身の考えを踏まえつつ、古文の内容を解釈するときにどのようなことに注意をはらうべきなのかということが解説されています。

    また、物語とはなにかといった大きなテーマや、物語のなかの和歌が時代を越えてわれわれの心を揺さぶる理由など、文学の本質にせまるような議論もなされています。古典文学作品に関心をもつ一般の読者のみならず、古典文学の研究を志す読者や、古文の教師をも対象として書かれている章もあり、受験のための古文の勉強からさらに一歩を踏み出そうと考えている読者にとって有用な内容だと思います。

  • この本のエッセンスは、冒頭の「古典はまことに"見ぬ世の友"だ、といわれる。」に尽きるであろう。古典を読むための指針について分かりやすく解説。若いころには見向きもしない古典の世界に興味を持つきっかけを与えてくれる。古典文学の初学者、趣味として古典を読みたい人向けの好著。

  • 08/05/04神保町・村山書店で購入。名書評家だった「狐」こと故・山村修が自著『<狐>が選んだ入門書』で推薦していたもののひとつ。

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著者プロフィール

昭和17年(1942)、東京都文京区生まれ。奈良市内に育つ。
国語教育学科(東京学芸大学)、言語情報科学専攻(東京大学〈駒場〉)、日本文学専攻(立正大学)に勤めた。東京大学名誉教授。
詩作品書『地名は地面へ帰れ』(永井出版企画、1972)、詩集『乱暴な大洪水』(思潮社、1976)、『源氏物語の始原と現在』(三一書房、1972)、『釈迢空』(国文社、1974)以下、 詩作と研究・評論とが半ばする。『物語文学成立史』(東京大学出版会、1987)、『源氏物語論』(岩波書店、2000)、『平安物語叙述論』(東京大学出版会、2001)、『文法的詩学』(笠間書院、2012)、『文法的詩学 その動態』(笠間書院、2015)、『日本文学源流史』(青土社、2015)、『〈うた〉起源考』(同、2020)、『物語史の起動』(同、2022)など。『よく聞きなさい、すぐにここを出るのです。』(思潮社、2022)、『〈うた〉の空間、詩の時間』(三弥井書店、2023)など、詩書関係が続く。

「2024年 『文法の詩学 意味語/機能語の動態』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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