マックス・ヴェーバーとアジアの近代化 (講談社学術文庫 1339)

著者 :
  • 講談社
4.00
  • (1)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 25
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061593398

作品紹介・あらすじ

近代化を探究したマックス・ヴェーバーは、宗教改革を経た禁欲的なプロテスタンティズムが、勤勉に働き資本形成に励む企業家精神を養い資本主義を生んだとした。一方、アジアの神秘主義的な儒教や現世逃避的な仏教は、合理化を求める近代化とは相いれず、日本のみが西欧的な封建制をもったため容易に資本主義を受けいれることができたとする。ヴェーバーの理論でアジアの近代化の問題点を指摘する。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • マックス・ヴェーバーによれば中国、インドなどアジアには先進的な資本主義は発展しないはず。最近のNIES諸国だけでなく、中国を肇とするアジア諸国の経済発展はこのヴェーバーの理論に矛盾しないのか?儒教が果たした役割は。著者はヴェーバーを弁護しつつ、ヴェーバーを超える新理論が必要だと主張する。インドについてはあまり書いていませんが、儒教はまだしもヒンズーの国の経済発展は10年前でもあまり予想できなかったように思います。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

東京大学名誉教授、日本学士院会員

「2015年 『経済社会学キーワード集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

富永健一の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×