英国外交官の見た幕末維新 (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061593497

作品紹介・あらすじ

近代日本幕開けの原動力は何か。西洋列強の脅威にさらされた日本は国際社会に如何に参加していったか。本書は、維新期の四年間を我国で過した英国外交官の眼が捉えた臨場感あふれる記録である。明治天皇・徳川慶喜との会見、時代を先導した藩主や志士達との交流、外国人襲撃事件、維新の波の中に迸り出る民衆の底力等を鮮明に綴る。「外圧」にゆれる現代日本にとっても示唆に富む貴重な史料である。

感想・レビュー・書評

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  • そもそも薩長土肥の武士の「攘夷」とは幕府側への内乱工作であった事、討幕の為の陰謀含めた策略家が薩長に多かった、と言う。長い「鎖国」から外国人襲撃事件など情報が乏しかったことを薩長はうまく利用し、権力と富を手に入れたのだ。侍の風習「切腹と帯刀」禁止には犠牲と法的交付まで時間が掛かったとある。1868年のイギリス公使暗殺事件後即、天皇が「外国人に対する殺害、侮辱に対する主旨」を自ら公布したことは宮殿、新政府の大きな変革だったに違いない。だが現代、政治家を裁判する上の組織がないことは今後大きな日本のマイナスになるだろう。

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