枕草子(下) (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061594043

作品紹介・あらすじ

内大臣伊周から中宮定子に献上された料紙。それを賜った才知あふれる女房、清少納言が書き記した回想・随想は、宮廷の生活を鮮やかに描き出した。『枕草子』-千年の時を経た今も失われることがない瑞々しさを、語釈・余説を参照しつつ、現代語で読む。本巻は、本文の全訳注に加え、年表・系図・人物一覧・章段索引など、利用の便となる付録を収録する。

感想・レビュー・書評

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  • 齋藤孝著『大人のための書く全技術』40冊―13

    自分が「これはおもしろい!」と思ったことを書き記していくのがエッセイの出発点なのだと言うことを教えてくれる作品。

  • 印刷技術がない当時を作品を読もうとすると写本をしなければないない。筆者のその時の嬉しさといったらすごいものでその段が印象的でした。

  • 著者である上坂信男(うえさか のぶお)先生、神作光一(かんさく こういち)先生、湯本なぎさ(ゆもと なぎさ)先生、鈴木美弥(すずき みや)先生ら4氏は、ともに平安文学の研究者ではあるが、『枕草子』をテーマにする本の出版はこれが初めて。

    だからといって素人集団ではなく、平安文学に詳しい方々が執筆されたものだから、『枕草子』研究を専門としておられる先生方の作品とは違った新鮮味がある。

    執筆に関連するエピソードや校了後の心境が「あとがき」に述べてあるのだが、上記4氏の誠実さが伝わってくるのだ。そんな文学研究に対する考え方は他の分野にも通じるものだが、それが慣れとともに忘れがちになることも事実。一つの道を究めようとする者にとっても、この作品は何らかの啓示を与えてくれると思う。

    この本は、語釈や訳だけでなく解説も含めて、とても愉しく読むことができた。そして、読み終えたときの満足感は格別だった。この本に出会えたことと、この本を世に出して下さった先生方に感謝!

  • 好きなエピソード。「一番に思ってもらえなかったらどうするの?」なんて書いた紙を清少納言に渡す定子。清女の返事と、それに対する定子の対応がまた可愛い。それから、思い悩む清女に贈られた、「言はで思ふぞ」。信頼する相手にこんな風に言われたらどれだけ幸せだろう。

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