倫理学ノート (講談社学術文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (475ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061594371

作品紹介・あらすじ

ケインズ、ロレンス、ムアたちに代表される20世紀前半以来の英語圏倫理学の伝統-。その"欺瞞"に異を唱える著者は、メタ倫理学や新厚生経済学の不毛を断罪し、自然の弁証法を通して「新しい時代の功利主義」を提唱する。本書は、後期清水社会学を代表する名著であり、新たな倫理学を思索し構築するための出発点である。

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  • 「倫理学ノート」清水幾太郎著、講談社学術文庫、2000.07.10
    475p ¥1,365 C0112 (2020.01.14読了)(2001.05.05購入)

    【目次】
    序文  1972年10月

    1 ケインズ、ロレンス、ムア
    2 善の直覚
    3 言語分析
    4 効用の個人間比較
    5 ロビンズ、ベンサムを論ず

    6 幸福計算
    7 効用の樹
    8 無差別曲線
    9 非厳密性
    10 塵芥について

    11 アトムについて
    12 ヴィトゲンシュタイン
    13 言語ブーム
    14 ザラザラした大地

    15 G・ヴィーコ
    16 レトリックについて
    17 デカルトの敵
    18 諸科学の統一
    19 ハロッドの不安
    余白
    引用書目
    索引
    初出一覧
    解説(『倫理学ノート』私記―25年後の感想)  川本隆史

    ☆関連図書(既読)
    「社会心理学」清水幾太郎著、岩波全書、1951.10.15
    「現代思想(上)」清水幾太郎著、岩波全書、1966.04.30
    「現代思想(下)」清水幾太郎著、岩波全書、1966.04.30
    「オーギュスト・コント」清水幾太郎著、岩波新書、1978.09.20
    「歴史とは何か」E.H.カー著・清水幾太郎訳、岩波新書、1962.03.20
    「新しい経済」ティンベルヘン著・清水幾太郎訳、岩波新書、1964.05.25
    「プラトンの哲学」藤沢令夫著、岩波新書、1998.01.20
    「精神指導の規則」デカルト著・野田又夫訳、岩波文庫、1950.08.10
    「方法序説」デカルト著・小場瀬卓三訳、角川文庫、1963.11.10
    「デカルト」野田又夫著、岩波新書、1966.07.20
    「ウィトゲンシュタイン」ノーマン・マルコム著・板坂元訳、講談社現代新書、1974.03.28
    「ウィトゲンシュタイン入門」永井均著、ちくま新書、1995.01.20
    「論理哲学論」ウィトゲンシュタイン著・山元一郎訳、中公クラシックス、2001.07.10
    「新訳哲学入門」B.ラッセル著・中村秀吉訳、現代教養文庫、1964.02.28
    「オルテガ『大衆の反逆』」中島岳志著、NHK出版、2019.02.01
    (「BOOK」データベースより)amazon
    ケインズ、ロレンス、ムアたちに代表される20世紀前半以来の英語圏倫理学の伝統―。その“欺瞞”に異を唱える著者は、メタ倫理学や新厚生経済学の不毛を断罪し、自然の弁証法を通して「新しい時代の功利主義」を提唱する。本書は、後期清水社会学を代表する名著であり、新たな倫理学を思索し構築するための出発点である。

  • [ 内容 ]
    ケインズ、ロレンス、ムアたちに代表される20世紀前半以来の英語圏倫理学の伝統―。
    その“欺瞞”に異を唱える著者は、メタ倫理学や新厚生経済学の不毛を断罪し、自然の弁証法を通して「新しい時代の功利主義」を提唱する。
    本書は、後期清水社会学を代表する名著であり、新たな倫理学を思索し構築するための出発点である。

    [ 目次 ]
    ケインズ、ロレンス、ムア
    善の直覚
    言語分析
    効用の個人間比較
    ロビンズ、ベンサムを論ず
    幸福計算
    効用の樹
    無差別曲線
    非厳密性
    塵芥について〔ほか〕

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • この本は、「倫理学」という言葉が使われているけれども、事実上、社会科学全般にわたるノートであり、私見では、「昭和」に書かれた社会科学書の中のベストスリーには必ず入る傑作である。何よりも文章が素晴らしい。(根井雅弘・京都大学教授。本書の眼目は、「新しい時代の功利主義の復権」にある、という)

  • 斜め読み。ごった煮感が良い。
    導入がD・H・ロレンスとケインズの確執(?)なのが慧眼。

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著者プロフィール

清水幾太郎

一九〇七(明治四〇)年、東京生まれ。社会学者。東京帝国大学文学部社会学科卒業。文学博士。二十世紀研究所所長などを経て、学習院大学教授、清水研究室主宰。主な著書に『愛国心』『流言蜚語』などのほか、『清水幾太郎著作集』がある。訳書にヴェーバー『社会学の根本概念』、カー『歴史とは何か』などがある。八八(昭和六三)年没。

「2022年 『日本語の技術 私の文章作法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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