<戦前>の思考 (講談社学術文庫)

著者 : 柄谷行人
  • 講談社 (2001年3月9日発売)
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  • レビュー :10
  • Amazon.co.jp ・本 (272ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061594777

作品紹介

「共産主義が終わった」「五五年体制が終わった」-。二〇世紀最後の十年は「終わり」が強調された時代だった。そして、それは戦前の風景に酷似している。あの戦前を反復しないためにこそ、自身を"戦前"において思索することの必要性を説く著者が、明晰な論理展開で繰り広げる思考実験。ネーション=ステートを超克する「希望の原理」とは何か。

<戦前>の思考 (講談社学術文庫)の感想・レビュー・書評

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  • [ 内容 ]
    「共産主義が終わった」「五五年体制が終わった」―。
    二〇世紀最後の十年は「終わり」が強調された時代だった。
    そして、それは戦前の風景に酷似している。
    あの戦前を反復しないためにこそ、自身を“戦前”において思索することの必要性を説く著者が、明晰な論理展開で繰り広げる思考実験。
    ネーション=ステートを超克する「希望の原理」とは何か。

    [ 目次 ]
    帝国とネーション
    議会制の問題
    自由・平等・友愛
    近代の超克
    文字論
    双系制をめぐって
    自主的憲法について
    韓国と日本の文学
    湾岸戦時下の文学者

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 『ぼくらの頭脳の鍛え方』
    文庫&新書百冊(佐藤優選)136
    戦争・歴史・天皇

  • 世界は繰り返す。今も。そしてFutureも。

  • 現実的なインタレストを捨てざるを得ないのは死が不可避的なとき。「末期の眼」に映った風景は美しい。なぜならそこには生きる可能性がある限り生じるようなインタレストがないから。「美学」は現実的な矛盾を現実的に乗り越えることができないところにおいて支配的になる。あらゆる矛盾が止揚されてしまう西田幾多郎の「絶対矛盾的自己同一性」も「美学」的なものである。
    大東亜戦争は、理屈によって解釈されるのではなく、「運命」として参入することによってのみ「美」となる。

  • 現代を代表する思想家である柄谷行人氏による、「戦前」において思考する重要性を説く著。とても内容が濃い。自分の浅薄な知識でもって評するのは憚られますが、「ネーション=想像の共同体」という立場から、ナショナリズムの起源がそう遠くはない近代的なものであるということ、さらには戦前という文脈において文学が高いポテンシャルを持つという内容の言説が興味深いです。

  • 歴史の終焉。近代の終焉。~の終焉という文脈は現実的にはありえないことを証明した傑作。ものを考えるときには極端なケースから考えることで、考えるべき方向性とそのパースペクティブが得られるということがよくわかる。

  • 80年代からの共産圏の崩壊とブルジョア革命そして、日本帝国の思想を達観してみた思想実験
    ネーション=ステートの考え方は理解できる、

    嗚呼、真実だなと思ったのはブルジョア革命を起こすのは資本主義者なわけでとりわけ愛国主義者が起こす保守的な思想なんだなと思いました。

  • 読了後、今TVなどで活躍中の、はるな愛さんがシンクロしました。

  • 3回くらい読んでやっと半分理解できたかなどうかな。でも国家、とかナショナリズムとか、それとつながる言葉について関心があるならば、基本の書。だと思う。想像の共同体、という概念はきっと私が無知なせいだろうけど、そうだったのかーと衝撃で、理解さえできればスリリングでエンターテイメントな一冊でもある。結局ベネディクトアンダーソンは読んでないけど。読まなきゃな。

  • 卒論用に読んだ本。難しいけどわかりやすい。

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