「満州国」見聞記 リットン調査団同行記 (講談社学術文庫)

  • 講談社 (2002年10月10日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (256ページ) / ISBN・EAN: 9784061595675

作品紹介・あらすじ

1931年9月18日、中国東北部で勃発した紛争に世界は震撼した。国際連盟は実情把握のため、リットン卿を団長とする調査団を派遣する。日本、中国、満州、朝鮮――。一行はゆく先々で昭和天皇、張学良、溥儀ら錚々たる面々と会い、また名もなき民衆の生活をまのあたりにした。調査団の一員のドイツ人政治家が見聞した、戦乱前夜の東アジアの姿。

みんなの感想まとめ

歴史の繰り返しを感じさせる本書は、1931年に勃発した中国東北部の紛争を背景に、国際連盟の調査団が満州を訪れた実際の記録を描いています。著者は、昭和天皇や張学良、溥儀といった歴史的人物との対話を通じて...

感想・レビュー・書評

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  • 【書誌情報】
    『「満州国」見聞記――リットン調査団同行記』
    原題:Völker und Mächte im Fernen Osten
    著者:Heinrich Schnee(1871-1949)
    訳者:金森 誠也 (1927-)
    発売日:2002年10月10日
    定価:本体900円(税別)
    ISBN:978-4-06-159567-5
    通巻番号:1567
    判型:A6
    ページ数:256
    シリーズ:講談社学術文庫
    初出 原本1988年11月、新人物往来社より刊行されたものを原本とした。

    1931年9月18日、中国東北部で勃発した紛争に世界は震撼した。国際連盟は実情把握のため、リットン卿を団長とする調査団を派遣する。日本、中国、満州、朝鮮――。一行はゆく先々で昭和天皇、張学良、溥儀ら錚々たる面々と会い、また名もなき民衆の生活をまのあたりにした。調査団の一員のドイツ人政治家が見聞した、戦乱前夜の東アジアの姿。
    https://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000151158

    【簡易目次】
    第1章 日本の印象
    第2章 内憂外患の中国
    第3章 満州事変のあと
    第4章 北満から関東州へ
    第5章 リットン報告書作成の旅
    第6章 帰国の旅
    第7章 満州事変と国際連盟



  • 1931年9月18日、中国東北部で勃発した紛争に世界は震撼した。国際連盟は実情把握のため、リットン卿を団長とする調査団を派遣する。
    日本、中国、満州、朝鮮。
    一行は行く先々で昭和天皇、張学良、溥儀ら錚々たる面々と会い、また名もなき民衆の生活をまのあたりにした。

    本書はもちろん、一部抜粋である。
    これまで、満州関係の著書は日本人によって書かれたものしか読んだことがなかったが、随分とまでは言わないが、やや印象を異にする。
    満州はもちろんだが、当時の中国の市井の民の情景がよく分かる。
    現在の日本の民主主義は満州事変に端を発すると言っても過言ではないのかな。

  • 2002年(底本1988年)刊行。ドイツ人によるリットン調査団随行記。◆当時の各地の雰囲気・満州事変に対する目線を伝える点で一読の価値がある。また、その範囲も中国本土に止まらず、日本、朝鮮、ソ連などにも及ぶのも買いである。

  • 興味深く手に取って見たが、通読すると、(個人的には)然程刺激を受けることがないものであった。とは言え、当時の接遇の様子や、当時の歴史の当事者の息遣いを生々しく感じることができるという意味では、貴重な一冊であることには変わりない。

  • リットン調査団に参加したドイツ議員の記録。訪れた土地(日本、朝鮮半島や中国(満州に限らない))や会った要人の印象が大半で、政治的内容は意外と少ないことに拍子抜けするが、紀行文としても十分楽しめる。著者は調査団メンバーの中では中立的だったとのことで、そのとおり淡々とした記述が大半だ。ただ、この時代の日本について「国民の広い層にいわゆる超国家主義が浸透したため政治家が軟弱・穏健になるのは甚だ危険」「日本の対外政策があまりにも国内政局の動きや国民世論によって左右されすぎている」と述べているのは、「関東軍の独走」だけで片付けられない当時の雰囲気を伝えている。

  • 満州事変に際し、国際連盟が調査をするために派遣したリットン調査団の一員であるドイツ人シュネーが書いた見聞記。
    当時の中国、日本、朝鮮半島、問題となった満州の様子、情勢を第三者視点で書いているのでとても参考になった。
    当時の町の様子や人々の暮らしが分かりやすかった。

  • 「満州国」見聞記だが、日本、中国、満州、朝鮮について記述が詳しい。ドイツ人の目で見た当時の各国、というより各国の人物の記述や、出来事の記述が客観的で説得力がある。日本、中国、満州、朝鮮についてはいずれか当事国の人間の記述したものばかりだからか。
    5.15事件当時の日本の雰囲気の描写は臨場感があり、日本陸軍を、そして日本の動きを作っているのが、陸軍青年将校たちになりつつあることが欧米の人たちには共通の認識であった事が、私にとっては新しい知識だった。「服して従わず」「なんとなく通ってしまう」という日本人の「失敗の本質」は当時から外の人々にはわかっていたということか。
    読む価値は十分にある。

  • 070901

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著者プロフィール

1927年東京生まれ。東京大学文学部独文学科卒。日本放送協会勤務後、広島大学教授、亜細亜大学教授、静岡大学教授、日本大学教授を歴任。現在は著述家、翻訳家として活躍。専門はドイツ文学、ドイツ思想。著書に『賢者たちの人生論』訳書に『心に突き刺さるショーペンハウアーの言葉』(PHP研究所)『人間性なき医学 ナチスと人体実験』『クラウゼヴィッツのナポレオン戦争従軍記』(ビイング・ネット・プレス)など多数。

「2009年 『国家を憂う』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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