無門関を読む (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 108
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061595682

作品紹介・あらすじ

禅書の古典としてその名も高い『無門関』は、中国南宋の僧・無門慧開が四十八の公案に評唱と頌を配した公案集である。禅の主眼を「無」の一字に見るこの書は、難解なことでも知られる。そこで本書では、『無門関』全文を現代語訳し、公案を易から難への順に並べかえ、平易な解説を付して、より深い理解への一助となるよう試みた。原文・訓読文つき。

感想・レビュー・書評

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  • ―2003年2月―

  • 【要約】


    【ノート】
    ・「洞察力」

  • 禅の公案集の中でも最も有名なのが無門関だろう。大抵の本は、順番どおりに公案を引用して、その意味を解説していくのだが、この本では読者が分かりやすいように順番を変えているらしい。公案の性質から、答えを与えてはいけないという考えのもと、直接的に解釈を述べている部分は皆無。正直、全然分からないのだが、それが禅の妙味なのか。自分で考えて、分かった!という時が来るのだろうか。

    別の本で、解釈と称して一貫性のある答えを展開しているものを読んだことがあるが、そういうので分かった気になるのが最も悪い、ということだけは分かった。

  • いわゆる禅問答の「競技ルール」というものは、薄ぼんやりと分かった。その競技ルールが教えるところは、分かったということの甲斐の無さ。分かったら遠ざかる。この世界、知らぬが仏であったようだ。

  • 禅のマインドは身につかなかったが、本としては面白かったので3にした

  • この本は、『無門関』という禅の公案集(中国南宋の僧・無門慧開がまとめたもの)の解説書です。

    公案とは、たとえば、

      白隠和尚は言った、「両方の掌を打つと音声(おと)がする。隻手(かたて)にどんな音声があるか」。

    といったやつです(こちらは、『無門関』ではなく『白隠禅師創始の公案』の載っているものです)。

    そういった、『無門関』の公案が易しい順番にまとめられています。

    解説と言っても答えそのものが載っているわけではなく、答えを導く道を示す感じです。
    だいたい、公案に決まった答えがあるわけではないでしょう。

    ★★★

    だから、読み終わってもわかったようなわからないようなという本なのですが、禅が過去や未来の事ではなく、今、現在、ここを自由に生きることだけに焦点を当てているんだなということだけは分かりました(「即今・此処・自己」だけに生きるというそうです)。

    つまり、私たちは、今現在、一瞬、一瞬、何かを知覚し、経験しています。
    経験、つまり、知覚する時には自分が何かを選択しているわけです。

  • 無門関講話を読みたくて読んだ

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