大統領の英語 (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061595736

作品紹介・あらすじ

巨大国家アメリカを動かす、大統領たちの「輝く英語」。それは、アメリカ英語の真髄である。平易でありながら格調高い響き、レトリックに富む新鮮な文体。ケネディ、ニクソンから、レーガン、クリントン、ブッシュまで。八人の大統領の歴史的名言を精緻に読み解きつつ、そのレトリック、政治感覚、人間性にまで迫った、英語を通じたアメリカ探求の書。

感想・レビュー・書評

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  • 著者:松尾弌之(まつお かずゆき)(1941-)


    【目次】
    プロローグ [003-006]
    目次 [007-009]

    1.大統領の英語への招待 013
    大統領は語りかける/大統領の言葉の輝き/国民が選んだスター/必要とされるスピーチ能力/雄弁への期待/娯楽としての説教/戦争中も行われる遊説/言葉カヌ主役の大統領選/平明,明快こそ真の言葉/文章語を口語に合わせる/嫌われるbig word/強烈な歴史意識/名言を生むレトリック/大統領の英語が話されるとき

    2.ケネディ ――リズム感に富む名文 049
    とびきりの名文/新鮮な言葉を待つ国民/ケネディ演説の秘密/シンプルな表現,強い迫力/歯切れのよい理想主義/就任演説(1961)

    3.ジョンソン ――壮大なレトリック 083
    大ぶろしき,ジョンソン/体格,自我,表現ともにビッグ/弱者へのやさしいまなざし/貧困のなかで育つ/思いやりに満ちた言葉/貧困に対する戦争の宣言(1964)/公民権法案提出に際して(1965)

    4.ニクソン ――言い訳がましい文体 119
    1節にIが4回/悪名高いチェッカーズ・スピーチ/ファイターにして小心者/帝王? ニクソン/ウォーターゲート・テープ/ニクソンのパラドックス/大統領辞任の発表(1974)

    5.カーター ――卒直さと細かさ 161
    ピーナッツ・ファーマーの英語/飾り気のない表現/高校の先生の教え/安心できる「ふつうのアメリカ人」/細部にこだわる/格調高いスピーチも/国民の自信喪失について(1979)

    6.レーガン ――巧みな物語の語り手 207
    尊大さはかけらもない/語りの英語としてのレーガン英語/偉大な話し手/アメリカ的庶民性/語りの技術/減税の訴え(1981)

    7.ブッシュ(父) ――優等生の限界 249
    忍従の大統領/劇的な世界変動にみまわれる/別荘地の出来事/半数が戦争に反対/ペルシャ湾における同盟軍の軍事行動の発表(1990)

    8.クリントン ――21世紀への橋渡し 285
    僕は大統領になるんだ/変革の旗振り役/ポピュリストのクリントン/ラッキー・ボーイ/もっていた歴史感覚/ウイリアム・クリントン大統領第2回就任演説(1997)

    9.ブッシュ(子) ――父親を継いだ男 331
    背伸びをする大統領/あぶない英語/民衆の英語/イングリッシュ・ペーシェント/先週末をもって成熟した/9月11日事件直後の演説(2001)

    エピロ一グ [365-390]
    あとがき [391-394]

  • 言葉にはセンスがいるということね。

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