チベットのモーツァルト (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061595910

感想・レビュー・書評

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  • だが、そのあと続けてすぐドン・ファンは身震いするほど重大なことをしゃべる。
    「だが、わしがおまえに学んでほしいのは、見るってことだ。たぶんおまえにも、見るってことは、ふつうの人の世界と呪術師の世界とのあいだに入りこんだときしか起きないことがわかったろう。今、おまえはその二つの中間にいるんだ。きのう、おまえはコヨーテに話しかけられたと、信じとった。見ることのない呪術師なら、同じように信じるだろう。だが、見る者は、それを信じることが呪術師の領域に釘づけにされちまうことだってことを知っとる。それと同じで、コヨーテがしゃべったってことを信じないと、ふつうの人間の領域に釘づけされちまうのさ。」

  • [ 内容 ]
    密教の実践的研究を通して、チベット高原の仏教思想と現代思想が幸福な邂逅をとげる―。
    物質に対する執着に眼を曇らされた闇を抜け、いまだ顕れ出ることのない純粋な未発の光に満ちたもう一つの夜を渡る旅へ。
    “精神の考古学”を駆使して新たな知の時代を切り拓き、思想の大海を軽やかに横断し続ける著者の代表作、待望の文庫化。

    [ 目次 ]
    本の調律
    孤独な鳥の条件―カスタネダ論
    チベットのモーツァルト―クリステヴァ論
    極楽論
    風の卵をめぐって
    病のゼロロジック―暴力批判論
    マンダラあるいはスピノザ的都市
    夢見の技法
    丸石の教え
    視覚のカタストロフ―見世物芸のために
    着衣の作法 脱衣の技法
    ヌーベル・ブッディスト
    砂漠の資本主義者

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 薬物、瞑想、精神分析その他いろいろ
    純粋理性へ直接アプローチするための方法論を並列させることで
    そこにむしろ多神教的な世界観を生じさせているような気も
    するような気もしないような気もしないではない

  • 本書のキーワードを一つあげるなら「間(あわい)」ということになろうか。存在と非存在の間。男と女の間。発話と沈黙の間。意味形成性の間。──その微妙なあわい、空性をすり抜けて、意識の自然、大いなる歓び、大楽に辿り着かん。……こうして無理矢理要約するとまるで妖しげなカルト宗教書のようだが、本書はジュリア・クリステヴァを軸にポスト構造主義思想とタントラ密教の教えを互いが互いの添え木となるようパラレルに展開しながら、現代社会が繰り出す足枷をすり抜けて真に自由に今を生きる知恵を提示しようと試みる。浅田彰が『構造と力』や『逃走論』で「クラインの壺型社会」からの「スキゾフレニックな」「逃走」という極めて抽象的な表現に留めているこの手の現代思想の結論部分を、本書はより具体的に、時に過剰なほど微に入り細を穿って描写する。その描写があまりに細密かつ極彩色に彩られているが為にかえって置いてきぼり感を感じなくもないが、もともと「あわいをすり抜け」るなどということが幻覚すれすれの微妙なバランスの上にしか成り立たないであろう事を考慮すれば致し方あるまい。むしろそのスリリングな思考の過程やパースペクティブを楽しむべきだろう。改めてじっくり曼陀羅を眺めてみたくなった。

  • 49
    51

  • 学術文庫版まえがき
    本の調律

    孤独な鳥の条件 カスタネダ論
    チベットのモーツァルト クリステヴァ論
    極楽論

    風の卵をめぐって
    病のゼロロジック 暴力批判論
    マンダラあるいはスピノザ的都市
    夢見の技法

    丸石の教え
    視覚のカタストロフ 見世物芸のために
    着衣の作法 脱衣の技法
    ヌーベル・ブッディスト
    砂漠の資本主義者
    原本あとがき
    初出一覧
    解説 吉本隆明
    (目次より)

  • 10/01/13購入。

  • 難しすぎてワタクシの脳みそではとても楽しむどろこではありませんでした。こんなに理解できない、読んでも字をなぞってるだけ、という読書体験は初めて。
    基本的に哲学の有名な(?)ところは読破し、理解していないと楽しめないのだな・・・と思いました。
    けれど、ところどころ次に読む本の指針ともなりえました。

  • 中沢新一のチベット修行のお話しとか

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著者プロフィール

中沢新一(なかざわ・しんいち)
1950年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。現在、明治大学野生の科学研究所所長。思想家。
著書に『アースダイバー』(桑原武夫学芸賞)、『大阪アースダイバー』、『カイエ・ソバージュ』(小林秀雄賞)、『チベットのモーツァルト』(サントリー学芸賞)、『森のバロック』(読売文学賞)『哲学の東北』(斎藤緑雨賞)など多数ある。

「2018年 『精霊の王』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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