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Amazon.co.jp ・本 (288ページ) / ISBN・EAN: 9784061596252
作品紹介・あらすじ
王政復古直前に来日したデンマーク人が、フランス公使ロッシュの近辺で見聞した貴重な体験を綴る。将軍慶喜との謁見の模様やその舞台裏、横浜の大火、テロに対する緊迫した町の様子、また、日本人のきれい好きから悪習や弱点までも指摘。旺盛な好奇心、清新な感性、鋭い観察眼と洞察力。若き海軍士官が幕末日本の姿を鋭く鮮やかに描く。(講談社学術文庫)
旺盛な好奇心、鋭い観察眼
王政復古直前の日本を描く
ロッシュ付添武官の幕末見聞記
王政復古直前に来日したデンマーク人が、フランス公使ロッシュの近辺で見聞した貴重な体験を綴る。将軍慶喜との謁見の模様やその舞台裏、横浜の大火、テロに対する緊迫した町の様子、また、日本人のきれい好きから悪習や弱点までも指摘。旺盛な好奇心、清新な感性、鋭い観察眼と洞察力。若き海軍士官が幕末日本の姿を鋭く鮮やかに描く。
みんなの感想まとめ
歴史的激動の時期に訪れたデンマーク人の視点から、幕末の日本が生き生きと描かれています。将軍慶喜との謁見や横浜の大火、町の緊迫した様子など、当時の日本の文化や風習が多角的に観察されており、特に日本の女性...
感想・レビュー・書評
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著者の訪日は14代徳川家茂が亡くなり新たに慶喜が最後の将軍となった時期であり、翌年大政奉還となる激動の時期であった(1866年から67年)が、その歴史的背景にある薩長連合などの動きついては詳細がない。大阪で将軍との謁見中にはすでに薩摩軍勢が大阪にいたとあるだけで市中は歌舞伎演劇などで盛り上がっていたとある。気になったのは欧州の風習の違いから「日本女性」日本の女性は恥じらいもなく風呂は混浴に入り、髪は貧乏人でも頻繁に手入れ、花魁は人形のように厚化粧、だが、結婚後の地位は奴隷的扱いで、三十を過ぎると瞬く間に老いて見える)と指摘している。男性上位での平民の日本女性は13・4歳で大人として扱われ家主・主人に言われるまま身売りされ、嫁ぎ、一生苦労したように映った。
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薩長同盟の直後、大政奉還の直前という龍馬伝なら超クライマックスの時期に日本を訪れ、呑気に観光を楽しむヨーロッパの若い海兵の見聞録。
外国人ならではの描写や時折入るテスト対策で必死に暗記したワードがリアリティを増す。
日本人視点の幕末記では得体の知れない夷人として描かれる外国人達の陽気に宴をし、仲間と戯れ合う様子には、やはり人間同士なんだなぁと、認識させられる。
いま目の前に宇宙人が現れた場合、同じ認識を持てるだろうか。それとも夷人として斬りつけたくなるのだろうか。 -
この手の書籍は以前読んだ”逝きし世の面影”それ同様、幕末開国直後、江戸、横浜に訪れた外国人の日本滞在記。生活に密着した個人的な感想を記したレポートが面白く、とても生き生きした当時の日本を感じさせてくれる。
”逝きし世の面影”もそうなのだが江戸幕末の日本人はとにかくニコニコしてて人なつっこく、読めば読むほど私がホーチミンを訪れたときのベトナムの人の気質と重なります。さらにこの時代の海外の人たちから見た当時の日本の姿が気になります。 -
幕末を書いた本は幕府側や薩長側(新政府側)を中心に書かれたものが多く、庶民レベルが果たしてどういう様子だったのかを感じ取れるものは読んだことがなかった。
スエンソンというフランス海軍の視点から見た正直な日本の様子は、まるで当時のその場にいるような感覚にさせてくれた。外国人の観点から改めて日本を見つめると、普段気がつかない私たちの当たり前について考えさせてくれる。
日本人と社会の関係、日本人と宗教の関係、日本人の民族性など幅広く、深い考察を与えてくれており、読んでいる途中で思わず笑ってしまうほどだった。 -
講談社学術文庫で時折出る幕末外国人ネタの一冊。テンプレのような勘違い日本観は可愛げがあるが、所々にじみ出る19世紀西洋人特有のジャイアニズム精神にウンザリさせられる。「横浜の街を日本人に奪われる」とか何とか言ってるけど、そこオメーの街じゃねーから!
著者プロフィール
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