武士の家訓 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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レビュー : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061596306

作品紹介・あらすじ

乱世を生きた武将の体験にもとづく叡智の結晶、家訓。教養の深さと死生観念の鋭さとが表れたその教えには、武士の処すべき正しい道が説かれている。本書は、北条早雲、毛利元就、武田信繁、織田信長、豊臣秀吉、黒田如水、加藤清正、徳川家康ら二十三人の代表的家訓を現代語訳し、解説を施した。戦国の雄たちは、子孫や家臣に何を伝えようとしたのか。

感想・レビュー・書評

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  • 齋藤孝著『大人のための書く全技術』40冊―03

    家訓は、無駄をできるだけ省き、本当に大切なものだけを書く。
    シンプルで読みやすい箇条書きの方法を採用しているものや、「引用力」を最大限活用したものもあり、学ぶべきことは多い。

  • 家訓自体は面白い。名のある武将がこんなことをお家に為に伝えたかったのかと分かるから。

    ただ作者の解説がしつこい。家訓を読めば分かることをくどくど解説している。ページを増やしたかったのかな?

  • 時代的な共通性もありつつそれぞれに個性があって面白い。やっぱりその人がどういう経験、苦労をしてきたかによって力点が違うのだろうなと、知っているちょっとの史実なんかと照らしてアマチュアらしいニヤニヤを存分に楽しんだ。
    北条氏綱の家訓は感動的だったなぁ。綺麗な人だったのだろうなとひしひし。毛利元就の家訓に切なさというか乱世の厳しさを感じちゃったり、氏郷さんのお手紙に悶えたり、朝倉氏の家訓にちょっとびっくりしたり(いい意味で!!)、盛り沢山に堪能。平易な訳でちゃっちゃか読めたのもよかった。そのうち原文をチェックしたい。

  • ちょっと前の大河ドラマ「風林火山」で、川中島の戦いを前にして、武田信玄と弟である信繁の会話のシーンがありました。
    その中で、信繁が家訓を書いたと台詞があったのですが、信繁の家訓がどのようなものであったのか気になる方もおられると思います。
    で、この本「武士の家訓」に収録されております。
    内容は、武士の色彩というより、人として成熟するために基本どうあるべきかといった事に重点が置かれている感じがしますね。
     ■いつも決して虚言をいってはならない
     ■か弱い婦女子や貧者、老人にたいしても、軽蔑した態度をとってはならない
     ■学問をなおざりにしてはならない
     ■何事につけても堪忍を忘れてはならない
     ■人からの注意や、自分と違う意見でも、きちんと聞くべきである
     ■仕事をする覚悟は十分だが、結果が出なかったものにも気をかけるべきだ
     ■争うことは好ましいことではない、人の命を奪うことは言うまでもない
     ■他人の過失について、とやかく言うべきではない
     ■知り合いだからといって、ひいきをしてはならない
    などなど・・・。
    武田信繁の人柄が感じられ、学校の先生のヒトコトより、重みがありますね。

    確かに武田信繁は、その他の武田の武将、秋山信友、高坂昌信、真田幸隆、土屋昌次、馬場信春、山県昌景、といった武将達と比べて地味な感じがします。
    しかし、内藤昌豊とならび、「副将」としての能力は確固としたものがあったと思われます。
    皆をまとめる卓越した「ソフトスキル」と、総大将に代わりうる「器の大きさ」、副将として大将をたてる「謙虚さ」、これらを兼ね備えないと副将としてはなりたたないでしょう。
    川中島で信繁を失なった事は、綺羅星のごとき武田の武将と、偉大な大将の後を継いだ武田勝頼の間に暗い影を落としていくこととなったと思います。

    この本には他にも「朝倉氏家訓」「毛利氏家訓」「(後)北条氏家訓」なども含まれています。
    個人的には、北条泰時の弟である「北条重時家訓」「蒲生氏郷教訓状」「黒田如水の教訓」などが面白かったですね。
    下手なビジネス書より、生き馬の目を抜く時代を生き抜いた人々の教訓を読んだほうが、人としてためになるかな?

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著者プロフィール

(1902~1987)國學院大學文学科卒。東京帝国大学史料編纂所を経て、國學院大學文学部名誉教授、文学博士。戦国時代研究・利休研究の第一人者。主著に、『日本茶道史』『千利休』などがある。

「2013年 『戦国武将と茶道 〔改訂版〕』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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