正法眼蔵(二)全訳注 (講談社学術文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061596467

作品紹介・あらすじ

真の仏法を追い続けた日本曹洞宗の開祖、道元は、現代にも通ずる哲学的思索を展開した思想家であり、豊かな古典的教養をもった稀代の"詩人"でもあった。きらめく言葉、彫琢された美しい文章、漢語混じりの独特の和文で綴られた『正法眼蔵』。本書では、心の問題を追究した「心不可得」、仏教の真義に迫る「仏性」等の巻々を収録する。

感想・レビュー・書評

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  • 正法眼蔵の中でも現成公安と並び重要と言われる「仏性」の巻。
    重要なのは分かりますが、内容が難解です。
    今までの解釈を述べ、否定し、そこから真実を考えていくという道元禅師の論法はすごいです。
    この時代に、古今の仏典を自由自在に引いて論じられるのは、本当にすごいことだなと思います。

    釈迦牟尼仏言、一切衆生、悉有仏性、如来常住、無有変易。これわれらが大師釈尊の獅子吼の転法輪なりといへども、一切諸仏、一切祖師の頂寧眼晴なり。 ー 302ページ

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著者プロフィール

1902年、北九州市小倉生まれ。25年、東京大学文学部宗教学科卒業。東京大学文学部講師、東京外国語大学教授、大正大学教授、都留文科大学学長などを歴任。87年、死去。著書は『仏陀時代』『仏陀』『阿含経典による仏教の根本聖典』『仏教百話』『増谷文雄著作集』(全12巻)ほか多数。

「2006年 『増谷文雄名著選 II』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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