孟子 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 73
レビュー : 7
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061596764

作品紹介・あらすじ

聖人の孔子と並ぶ賢者として孔孟と呼ばれ、その著述は『論語』と同様に四書のひとつとされる孟子。魏、燕、斉などの七強国が覇を争った戦国時代に、小国鄒に生まれ、諸国をめぐって説いた仁政とは何か。人材登用の要諦などあるべき君子像の提言や井田制など理想国家の構想から、人間の本性を考察したうえの修身の心得まで、賢者の教えを碩学が解説する。

感想・レビュー・書評

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  • ○この本を一言で表すと?
     「孟子」の抄訳と批判的な見方も含めた解説の本


    ○考えたこと
    ・「孟子」の全訳がないことが残念な気がしましたが、「論語」の全訳はかなり読むのが無駄と思えるような箇所が多かったこともあり、「孟子」もある程度抜粋して抄訳で理解しても問題ないのかなと思いました。

    ・孟子をよく研究している訳者が孟子をかなり批判的に見ていて新鮮でした。

    ・孔子にしても孟子にしても、他には韓非子などもそうですが、決して成功したわけではない人物の言行録や考えを書いた文書が自己啓発書として現代にまで残っているのは、現代の成功者と言われる人が書く自己啓発書と大きく異なっていて面白いなと思いました。

    ・「孔子がこんなことを言いました」のような言行録がほとんどの「論語」に対して、対談形式で理由や根拠まで説明しているところは興味深いなと思いました。その点がこの訳本に見られるような批判しやすさに繋がっているような気もしますが、こういったある程度論理的な流れで説明されているのは学ぶ者にとっては有用だったのだろうなと思いました。

    ・第四巻の「天の時・地の利・人の和」は、何となく「天>地>人」という優劣関係の印象を持っていましたが、逆の考えだったというのは初めて知りました。

    ・第十巻の「尚論・尚友」に書かれている過去の人物と対話するという考え方は大いに共感できます。

    ・第十一巻の性善説の話(他人の子供でも危うい状況にあれば助けたくなる)はなかなかうまい例えだなと思いました。反論の例えも同じようにいくらでもできそうですが、主張したいことを例えで表現するというのは効果的だと思わせる内容でした。

    ・「論語」だと前例主義的な、ある意味宿命論的な考え方が根底にあったように思いますが、「孟子」の第十三巻では人事を尽くした上での運命論的な考え方が書かれていてこちらの方が共感できるなと思いました。


    ○参考にならなかった所、またはつっこみどころ
    ・孟子の見栄っ張りぶり、意見の偏りぶりは「論語」で描かれる孔子と比べると人間的にかなり格が下だと思えました。どういう書かれ方をしているかで見方が変わっているだけかもしれませんが。訳者の訳仕方や解説によってよりそういう印象を持つのかもしれませんが、孟子は自分を大きく見せようという虚栄心が大きい小人物という印象を受けました。

    ・著者の解説はかなり偏っているところがあり、かなり違和感のある訳や解説も見受けられました。

    ・孟子と他者の対談で「その他者の意見は本来こういう意味も含んでいるから孟子が見当違いである」という解説が多かったですが、その後付け的解釈で孟子を批判すること自体に違和感がありました。

  • 孟子の抄訳と簡潔な解説。課題のために読んだ。彼の運命論者としての側面に目を向けないと(そういう課題だった)、あまり面白くなかったのではないかと思う。
    「天は人の上に人を造らず」が「今ある差は学問に励んだかどうかの差だ、勉強しろ(大意)」と続くように、「人の本性は善である」もまたその一文だけでは孟子の思想は曲解しかできない。『孟子』はこの抄訳だけでも「折角天から授かった善という本性も場合によってはだめになる。だからこそ人事を尽くして天命を待て。堕落した人生のために死ぬことは天命ではない(大意)」と幾度か述べており、そちらに目を向けたほうが彼の思想は理解しやすいのではなかろうか。
    偉そうに言ったけど課題の合否出てないから根本から解釈間違ってるかもしれない。ごめん。

  • [ 内容 ]
    聖人の孔子と並ぶ賢者として孔孟と呼ばれ、その著述は『論語』と同様に四書のひとつとされる孟子。
    魏、燕、斉などの七強国が覇を争った戦国時代に、小国鄒に生まれ、諸国をめぐって説いた仁政とは何か。
    人材登用の要諦などあるべき君子像の提言や井田制など理想国家の構想から、人間の本性を考察したうえの修身の心得まで、賢者の教えを碩学が解説する。

    [ 目次 ]
    1 孟子思想の時代背景―孟子の生きた戦国時代(渾沌とした時代;新しい文化の息吹き;孔子の歴史的位置と諸子百家)
    2 孟子の人と思想(孟母三遷;孟子の生涯;孟子の性善説)
    3 『孟子』という著作(梁恵王章句;公孫丑章句;滕文公章句;離婁章句;万章章句;告子章句;尽心章句)

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • ブックオフ、¥600.

  • 孟子の生涯と『孟子』の解説。私のような初心者にも分かりやすい。孟子が人間味がある感じで面白かった。

  • 孟子の思想を知るには解説もついているので非常によい。

  • 孟子ってなんだろ。というときに読む本。読みやすいのでマル。

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著者プロフィール

2017年11月現在武蔵野大学教育学部教授

「2018年 『しっかり取りくもう!  「モラル・コンパス」をもつ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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