菊と刀 (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061597082

感想・レビュー・書評

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  • 戦後すぐに日本に来たことのない著者が日本人について分析をしたもの。
    当時と今では日本人の考えも変わった部分は多いが、的を得ている部分が多く、すばらしいと感じた。

    眠りについて体力を蓄えるのは物質主義的な考えで、日本人は体力を消耗し、向上させれば良いと考えていた。
    大東亜という秩序により平和をもたらす。
    負けることは想定内。
    どこでも寝られる。それは子どもの頃に兄弟に背負われてたから。
    無我になるのが良い日本人は性善説に立つからこそ。

  • 久しぶりに読んでよかったと思えた本。この著者の姿勢が、’学問する’ってことだよな。反省。

  • 日本人は「周りの目」を気にする。
    恩であり、義理であり、忠である。
    客観的にみて、江戸や明治の女性の待遇は諸外国から見たら不思議の何者でもないと思う。
    古典文学や日本をよく勉強した外国の方で、とても勉強になった。

  • 配置場所:2F文庫書架
    請求記号:382.1||B 35
    資料ID:C0026569

  • 興味深い内容ではあるが、著者が対極に位置付けた菊と刀の根本は、実は同じものだと思う。スタート地点を間違えていては正しいゴールにはたどり着けない。

  • 罪と恥の文化
    礼節を重んじて調和を望む人々
    武士が一本の鋭い刀のような信念を秘めているように
    一人一人が日本の伝統や地方ごとの作法を守ってきた
    その愚直さやつつましさは本当に凛としていて美しい
    破滅的である道を選択する危うさや
    個を犠牲にしすぎる部分もある
    悪い慣習は改めなくてはならない
    良い文化は残さなくてはならない
    消えゆく遺産は無形のものが多い

  • 日本に来たこともないのにこれだけ詳細に日本人を分析できるなんて…!!
    日本は戦前に較べたら社会による個人の縛りは緩くなったけど、「KY」なんて言葉が示すように、世間体を気にするなどの性質の根幹は変わってないね。

  • 非っ常ーに、興味深く読みました。
    作者はこれを書いた時点で日本に来たことがなかったそうですよすごいですね。
    言葉のチョイスが日本的でないので、(当然ですが、)読み慣れるまでツラかったですが、読み終わっても総論が掴めなくてもう一度要約作業をするハメに陥ってますが、(馬鹿なんです。)慣れれば読み進めるのは楽です。
    内容は、「全くもってその通り!」と思う部分もあれば「昔はそういうところもあった/そういう人もいたかも知れない…。」と思う部分もあれば「それは違うくない…?」と思う部分もありました。
    それでも、豊富な事例と、それに対する「見方」がすごく面白かった。
    自分の「当たり前」(常識でも考え方でも、)は、決して当たり前ではない、ということを改めて肝に銘じたい。

    ただ。
    個々のケースはそれぞれ理解できるんだけど、それぞれから演繹される「日本人像」がうまく像を結ばないんだ…読解力の問題。
    あと、こういう日本人の性質が「どこから来て」、戦争で「どこがどう変化し」、新しく今現在「どう在るのか」が、知りたいのだけれど。
    「評価と批判」なんてあるくらいだから、その後日本人によるすっごい日本人/文化研究の成果があるハズですよね?
    探してみないと。

  • 第2次世界大戦を経験した日本人の精神生活と文化について評論された本(初版1972年)
    接続詞が多くてすごく難しい…
    で、結局どっちなの??という感じ。それが日本人の特徴という分析もあり。
    現代の日本についても伺いたい。

  • 結構色んな本に引用として出ていたので読んでみた。
    訳が下手だと思った。私だってもうちょいまともな文章かけるぞって部分も…英訳は出来んがなw

    内容に関しては、戦争の頃と今では結構違うなとおもた。

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著者プロフィール

Ruth Benedict 1887―1948。アメリカの文化人類学者。ニューヨークに生まれ、コロンビア大学大学院でフランツ・ボアズに師事し、第二次世界大戦中は、合衆国政府の戦時情報局に勤務し、日本文化についての研究を深める。晩年にコロンビア大学の正教授に任じられる。主な著書に、『文化の型』『菊と刀―日本文化の型』など。


「2020年 『レイシズム』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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