- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061597129
作品紹介・あらすじ
牢固とまた堂々と風格を漂わせ、聳える城。西欧中世、要塞のような城が陸続と建造されていった。城作りはいついかなる理由で始まったのだろうか。城の内外ではどのような生活が営まれていたのだろうか。ウェールズ東南端の古城チェプストー城を例に挙げ、年代記、裁判記録、家計簿など豊富な資料を駆使し、中世の人々の生活実態と「中世」の全体像を描き出す。
感想・レビュー・書評
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タイトルのとおり、中世のお城で生活するとはどういうことか、といった内容です。主な題材になるのはイギリスはウェイルズのチェプストウ城。他にもフランスやドイツの城がわんさと出てきます。
中世に生きていた人間の頭の中身がちょっとずつわかってくる気がする本です。文庫本なので手軽に読めるのもいいところ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
詳細な城での生活や城に携わる人々の生活が書かれていて参考になった。
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イギリスを中心に、中世の城の成り立ちから発展、構造、生活、戦時の各所の役割と運用、貴族や騎士の逸話など事細かに語られている。まともな世界史の知識がほぼ抜け落ちているので人物のつながりなどの話はついていけなかったのだが、細かな家計簿なんかを読んでいるだけでもかなり面白かった。実際的・具体的な話ばかりなので中世の人々の生活の息遣いが感じられるような気がする。構造が文字と白黒の遺跡の写真だといまいちわからなかったので、別の本で補完したいと思う。
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面白く読み進められる。唯一の欠点であり致命的な欠点は、オールモノクロであること。イラストはまだしも、本書の最も重視する城の写真が暗く(黒く?)、折角ページを割いて載せる意味がない。せめて、一番初めに数ページのカラー写真をつけて欲しかった。そういった意味で、星をひとつ減らした。内容が良いだけになおさら残念だ。
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11世紀から13世紀頃のイングランドの城と、その城や周辺に住む人々の生活を描く。
イングランド以外のヨーロッパの城の紹介はかなり限定的なので、中世ヨーロッパの城の包括的な解説書というわけではない。
イングランド史をある程度知っておいた方が読みやすい。 -
私には難しい。
世界史はもう少し勉強しなければと感じる。
特に中世ヨーロッパ。 -
イギリス中心ではあるが非常に精密に中世の暮らしが解説してある。日本の世界史では学ばない内容も前提知識のように扱われている感じがあるので、より深く理解したい場合は別途知識を補完する必要があるように感じた。
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【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/19102 -
チェプストー城◆城、海を渡る◆城のあるじ◆住まいとしての城◆城の奥方◆城の切り盛り◆城の一日◆狩猟◆村人たち◆騎士◆戦時の城◆城の一年◆城の衰退
原書名:LIFE IN A MEDIEVAL CASTLE(Gies,Joseph;Gies,Frances)
著者:ジョゼフ・ギース
著者:フランソワ・ギース
訳:栗原泉、翻訳家、セント・メリー大学(米国)卒 -
11世紀から13世紀のイギリス・フランスのお城にまつわるエトセトラ。年代も地域もバラバラのところからエピソードを寄せ集めて城の狩猟・城の騎士・城の立地などの項目を作ってるので、ウィリアム征服王・ヘンリー碩学王のノルマン朝や、ジョン失地王・ヘンリー3世のプランタジネット朝などの周辺事情に馴染みがないと、状況が把握しにくい。その辺りを諦めたとしても、騎士と武芸試合、季節ごとの祭、鷹狩の鷹の育て方、家令・侍従・執事の職務などなど楽しめる逸話はそれなりにある。お家の事情はさらっと流して読むか、勉強してから後で深く読みなおすのが吉。
著者プロフィール
ジョゼフ・ギースの作品





