紀貫之 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 学術文庫
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本棚登録 : 16
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061597211

作品紹介・あらすじ

我が国最初の仮名文日記『土佐日記』の作者、また、『古今和歌集』の編者で、その代表的歌人、紀貫之。国風文化を隆盛に導いた平安期文人は、いかなる生涯を送り、日本文学史にどんな刻印を残したのだろうか。余情妖艶な風趣、花鳥風詠の和歌、彫琢された日本語。日記文学研究の第一人者が、先学の論考と著作を踏まえ、独自の視点から日本人の美意識誕生の秘密を解き明かす。

感想・レビュー・書評

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  • 今、読み終わった満足感に浸りながら、この感想を書いている。紀貫之というと、古今和歌集の撰者で、そこそこ身分が高い人だろう、と素人考えで思ってしまいがちだ。私もそうだった(苦笑)。しかし、史料に書かれていることをちゃんと読むと全然違う。彼は受領であり、高貴な人に仕える家人なのだ。紀氏という古くからある有力な豪族に連なる家に生まれたものの、藤原氏の天下では栄達はあまり望めない。一方、彼の和歌に対する才能たるや、偉才である、非凡である。それが周りの人々との和歌を通してのやりとりから彼の実像として浮かび上がってくる。まるで、ミステリー小説を読んでいるようだ。書いてあることを「きちんと」読む。その誠心誠意に心打たれ、素人の赤っ恥をただただ恥じる。

  • 今、読み終わった満足感に浸りながら、この感想を書いている。紀貫之というと、古今和歌集の撰者で、そこそこ身分が高い人だろう、と素人考えで思ってしまいがちだ。私もそうだった(苦笑)。しかし、史料に書かれていることをちゃんと読むと全然違う。彼は受領であり、高貴な人に仕える家人なのだ。紀氏という古くからある有力な豪族に連なる家に生まれたものの、藤原氏の天下では栄達はあまり望めない。一方、彼の和歌に対する才能たるや、偉才である、非凡である。それが周りの人々との和歌を通してのやりとりから彼の実像として浮かび上がってくる。まるで、ミステリー小説を読んでいるようだ。書いてあることを「きちんと」読む。その誠心誠意に心打たれ、素人の赤っ恥をただただ恥じる。

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