- Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061597303
作品紹介・あらすじ
芸術の部、ファッションの部、食の部等と形容されるように、独自の多彩な文化を花開かせたパリ。人を魅了してやまないこの町の魅力の淵源とは何か。その名が紀元前のパリジ族に由来することをはじめとして、歴史を追いつつ、広場、門、駅、キェフェ等、都市空間を構成する諸要素にも注目し、パリの魅力がいかに醸成されたかをさぐる異色の文化史。
感想・レビュー・書評
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タイトルやカバーの印象は、「パリに旅する人のための旅行ガイド的エッセイ」という感じだ。じっさい、そのような読み方・用い方もできる本だが、内容はもっと高尚で文化的である。
これは何より、「芸術の都」としてのパリの歴史をたどった文化史であり、とくに美術史にウェートが置かれた内容なのだ。
しかも、「パリの文化史」が編年的に、無味乾燥に記録されるのではなく、薫り高いエッセイとして綴られている。
元は新潮選書の一冊だったそうだが、講談社学術文庫に収められるにふさわしい本だ。
著者は、世田谷美術館学芸部長なども務めた美術評論家。『ウィーン物語』という、同系列の著書もある。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今、私たちが目にするパリの成り立ちが、豊富な写真とともに語られている。特に、芸術がパリに与えた影響の大きさを実感する。
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