パリ物語 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 28
感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061597303

作品紹介・あらすじ

芸術の部、ファッションの部、食の部等と形容されるように、独自の多彩な文化を花開かせたパリ。人を魅了してやまないこの町の魅力の淵源とは何か。その名が紀元前のパリジ族に由来することをはじめとして、歴史を追いつつ、広場、門、駅、キェフェ等、都市空間を構成する諸要素にも注目し、パリの魅力がいかに醸成されたかをさぐる異色の文化史。

感想・レビュー・書評

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  •  タイトルやカバーの印象は、「パリに旅する人のための旅行ガイド的エッセイ」という感じだ。じっさい、そのような読み方・用い方もできる本だが、内容はもっと高尚で文化的である。

     これは何より、「芸術の都」としてのパリの歴史をたどった文化史であり、とくに美術史にウェートが置かれた内容なのだ。
     しかも、「パリの文化史」が編年的に、無味乾燥に記録されるのではなく、薫り高いエッセイとして綴られている。
     元は新潮選書の一冊だったそうだが、講談社学術文庫に収められるにふさわしい本だ。

     著者は、世田谷美術館学芸部長なども務めた美術評論家。『ウィーン物語』という、同系列の著書もある。

  • 今、私たちが目にするパリの成り立ちが、豊富な写真とともに語られている。特に、芸術がパリに与えた影響の大きさを実感する。

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