- Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061597358
作品紹介・あらすじ
十九世紀のイギリスは未知の花や珍しい樹木を求め国中が沸き立っていた。国の勢いを背景に世界中へ植物探検行に赴く「ハンター」たち。アフリカ・ジャワ・中国から植物王国日本まで新種への情熱が輸送の困難をも克服する。ヨーロッパに齎されたラン・ユリ・キクなどが引き起こす園芸への熱狂、貿易商人の形成。植物に魅せられた人々の活動を跡づける。
感想・レビュー・書評
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これ好きなんだ。
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お茶で有名なフォーチュンだけではなく、日本に滞在した人たちを中心にプラントハンターの活躍を描く。イギリスが中心にいたところが興味深い。
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プラントハンターとは?
ほとんどが名もなく歴史の中で埋もれた存在となっているが、今現在の農作物をはじめ、観葉植物などの園芸植物など、どれほどの種類が、そのプラントハンターの尽力でなされたことか。
日本にも江戸から明治の時代多くの西洋のプラントハンターが訪れた。
西洋には存在しなかったアジアのそれもすでに日本では貧富の差もなく多くの人が園芸植物を楽しんでいたために、野山を散策するまでもなく、植木屋から多数を輸出できた。
桜、椿、百合、マキ、ツツジ、アオキ、シダ類、農作物。などなど。。。
それまでヨーロッパでは存在しなかった、アオキの雄木を発見。
また有名な人物もそこに関係していた。 -
図書館がおくる、「クラブ・サークル向けおすすめ図書」
クラブ・サークル名 園芸部
請求記号:G-1735 講談社学術文庫
所蔵館 2号館図書館 -
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読み物としての園芸雑誌
ウォードの箱という発明 -
歴史の教科書には載らない無名のひとたち
植物好きが高じて、大航海時代というのもあって世界にとびだしていったひとたちもいたんですよとかそんな感じ
開国直後に来た欧州人に付きそう日本側の役人が懐にみかんをもってたという話に萌え -
学術書に近いために、読む人を選ぶ本である。
産業革命以降、新種の園芸種や食用植物、有用植物が世界を駆け巡って伝播した。その時…名もしれない人々の冒険があった。
植物の歴史に興味があり、なおかつ近世のイギリスや日本の明治維新あたりの時代が好きな人であれば、楽しく読めるかもしれない…。 -
かつて世界中から珍奇な植物を集め、本国を熱狂させたプラントハンターたち。奥地の探検、新種をめぐる攻防、幾人かがたどった数奇な運命。英国庭園史に多少なりとも触れた者なら、彼らに興味を持たずにはいられない。が、本書には見事な肩すかしを食らってしまった。余分な(しかしおもしろい)エピソードを省き、どこまでもどこまでも淡々と続く文章。とくに興味がなければ、読み通すことさえ難しい。あたらおもしろいテーマを。資料としてならけっこう使えそうな(何に?)気がするところがまた惜しい。もっとデュマみたいに書いてほしかった。ところで表紙に描かれた植物が何なのか気になる。センティッドゼラニウムだろうか?ちゃんと書いておいてほしいなあ。
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国策としての“種”探しの大冒険さ。現代の遺伝子産業に通じる。
著者プロフィール
白幡洋三郎の作品






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