大和物語(上) (講談社学術文庫)

  • 講談社 (2006年1月11日発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061597464

大和物語(上) (講談社学術文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 学術文庫が大和物語を出していたとは知らなかった。
    「伊勢・大和・平仲」と言えば歌物語の代名詞だ。
    いずれ読みたいと思っていたため、たまたま立ち寄った神保町の古書店で上下巻揃いを見つけた際は驚いた。
    絶版のため上下巻で5000円強という値段だったが、それでもネットの古書よりは安かったため、思い切って購入。
    私が読んだことのある歌物語は「伊勢物語」だけだが、「伊勢」と「大和」は随分印象が異なる。
    まず、伊勢物語の殆どの物語において主人公は在原業平と言うのは通説だが、文中はあくまで「男」と朧化している。
    その結果、読者の念頭に業平の姿が置かれていたとしても、各話そのものは知識のない私でも独立した物語として味わうことができる。(勿論、一部例外もあるが)
    一方大和物語には「主人公」に当たる人物はいない。
    歌とその歌にまつわる物語が、名前や官職名で人物を特定できる形で語られる。
    伊勢では出てきていた田舎の人物などは登場せず、登場するのが全て宮廷内の人物というのも特徴的に思う。
    こちらは「伊勢」とは逆に、人物を特定できる形にすることで、各人の背景を念頭において物語を一層楽しむことが出来たのだろう。
    残念ながら現代の私には当時の人々が共通知識としてもっていた「Who's who」はないため、補説を読みながら読み進めた。
    二十六段の「あふましき人」なんて、予備知識がないと異母妹だなんて分からない。
    時間の壁があるから仕方がないのだが、当時の人が読んだ気持ちそのままにはなれないのだろうなと思うと少し残念ではある。
    ある人の話の後に、その内容から想起されたと思われる別の人の話が語られる、という体裁をとっていて、それぞれの話そのものの繋がりはない。
    式部卿宮に想いを寄せる少女の、蛍のエピソードが印象に残った。
    先に書いたように特定の人物が何度も出てくるので、メモしながら読めばよかったなと読後反省。
    下巻を読む前に情報整理しようかな。

  • としこという良く出てくる人物が主人公なのだろう。紀貫之とか有名人も文章の中にも登場していたりと面白い。
    また、和歌は古今和歌集や万葉集など引き合いに出したり影響受けて至りする。

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