- Amazon.co.jp ・本 (368ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061597716
作品紹介・あらすじ
該博な知識、卓越した識見、犀利な慧眼。また人間味も豊かなスイス人の目に、日本はどのように映ったか。風雲急、激動する世情の中、日本の実情をつぶさに観察。大君の居城、正月や節句の行事、浅草の祭りや市など、江戸の町とその生活を見たままありのままに描写する。日本調査研究の記事も盛り込む興味深い幕末見聞録。味わい深い挿画を多数収録、日本翻訳文化賞受賞作品。
感想・レビュー・書評
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https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/675453詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
幕末、通商交渉で来日し18ヶ月滞在したスイス人時計業組合会長の見聞録。1858年の不平等通商条約の最大の誤りは、二つの文明が継続的かつ平和的に共存し得る可能性を暗々裏に認めたことであるとし、名目上の権力が寄り集まった封建連合政体である日本にとって、欧州の近代的民主的文明は一種の溶解剤として作用したとする。制度崩壊により封建階級(武士)が誇りを奪われ没落と貧困傾向に至る将来を推察してるのは、慧眼の至り。
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