「縮み」志向の日本人 (講談社学術文庫)

著者 : 李御寧
  • 講談社 (2007年4月11日発売)
3.61
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  • 本棚登録 :164
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061598164

作品紹介

小さいものに美を認め、あらゆるものを「縮める」ところに日本文化の特徴がある。世界中に送り出された扇子、エレクトロニクスの先駆けとなったトランジスタなどはそうした「和魂」が創り出したオリジナル商品であった。他に入れ子型・折詰め弁当型・能面型など「縮み」の類型に拠って日本文化の特質を分析、"日本人論中の最高傑作"と言われる名著。

「縮み」志向の日本人 (講談社学術文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「縮み」と書かれると萎縮の縮?日本を縮こまったものと定義して小さくまとめる気か?と一瞬、構えそうになるものの。そういう感じではなく、コンパクトにする手元に寄せるというニュアンス。内向きの方向性を指した言葉として使われている。日本は欧米の日本評を気にするが、近隣の共通項も多い中国や韓国のいう日本らしさのほうがより日本らしさを指摘できる。というような話が冒頭にあり、一理あるかなと読み進めた。確かに、面白い指摘がたくさんありまた、日本をよく知っているのでもっともらしく読める。どうかなぁ(笑)と思うところもあるけれど韓国の学者という視点は面白かった。多少、批判的な側面もあるけれどそれは韓国の人としては当然のことだろうし昨今の、滅茶苦茶な韓国政府に比べればずっと紳士的に学問している。なので、面白かったです。時折、読み返して考えたいかも。結構、面白いところを突いているとおもいます。

  • 一味違う日本人論。タイトルの通り。

  • せっかく内容が面白いのに、変な日本人観を突然さもありなんと主張する点が残念なので星減点。しかし、持たれる日本人観を知っているという事は教養であります。個人的には助詞「の」が織りなす言語的縮みの表記が面白かった。

    大阪「の」中央区「の」ビル「の」一角「の」という折り畳み。

  • 日本文化論の名著。
    その中でイノベーションに関する定義に注目した。
    曰く、アメリカの夢は、未知のもの、新しいものを創り出す「発明」invention.
    日本の夢は、既知のものを発展、改良する「開発」innovation.

    「科学的管理法」テイラー

  • [ 内容 ]
    小さいものに美を認め、あらゆるものを「縮める」ところに日本文化の特徴がある。
    世界中に送り出された扇子、エレクトロニクスの先駆けとなったトランジスタなどはそうした「和魂」が創り出したオリジナル商品であった。
    他に入れ子型・折詰め弁当型・能面型など「縮み」の類型に拠って日本文化の特質を分析、“日本人論中の最高傑作”と言われる名著。

    [ 目次 ]
    第1章 裸の日本論
    第2章 「縮み志向」六型
    第3章 自然にあらわれた「縮み」の文化
    第4章 人と社会にあらわれた「縮み」の文化
    第5章 現代にあらわれた「縮み」の文化
    第6章 「拡がり」の文化と今日の日本

    [ 問題提起 ]


    [ 結論 ]


    [ コメント ]


    [ 読了した日 ]

  • 通訳案内士のネタになりそうなテーマ。

  • この本面白いです。
    日本人の特性と文化がよくわかる。クールジャパンの原点とヒントがここにあるかも・・・

  • いろいろなものを「縮め」ていく日本人。
    物心ついたときからそのような世界に住んでいるので、当たり前に感じていた。
    扇子、弁当、茶道、トランジスタラジオ・・・
    外から見るとこういうふうに日本人を論ずることができるのか。
    変化の激しい現代にそぐわない内容もあったが、でも面白かった。

  • おもしろい。


    日本論の本はたくさんあるが、これは別格におもしろい。
    思わず、「ほー」と唸る。


    多くの(海外も含めて)人は日本を名詞で読み解こうとする。
    「武士道」「富士山」「ゲイシャ」「天ぷら」「菊と刀」・・などと。
    そうではなく動詞で日本を読み解いてはどうだろうというのが、この本の主張である。

    主題ではなく方法で。
    主語より述語で。




    つまり、「縮める」「折り畳む」「招き寄せる」「構える」「詰める」など動作や行為で日本を見るということ。
    俳句や連歌。茶道や華道。歌舞伎に能。庭園文化に禅。工業製品にアニメのフィギュア。
    大きな世界やモノを招き寄せ、加工し、縮小し、洗練し、文化として産業として定着させる。


    こういう見方があるのか、と発見する。
    と同時に著者の観察力に脱帽する。

  • 大きいことは良きことかな…

    地方から都市へ、都市から国へ、国から世界へ、そして世界から宇宙へ…

    空間的にも時間的にも、広がり続けることが良い事なのだと、資本主義社会の今は特に、売上、利益、収入増大を目標に、私たちは働き、そして生きている。

    そんな、疑問を挟んだこともないような「当たり前」の事に一石を投じるような、ぽちゃんと池に落ち沈んでいく軌跡もたどれるような、そんな一冊。

    そんな見方があったのか。

    日本人、確かに好きだ、省略形と簡便なもの

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