ゴンチャローフ日本渡航記 (講談社学術文庫)

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感想 : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061598676

作品紹介・あらすじ

一八五三年八月、通商を求めるプチャーチン提督の秘書官として長崎に来航したゴンチャローフ。通詞を介しての奉行とのやりとり、さらに幕府全権・筒井政憲、川路聖謨らとの交渉が進められてゆく。傑作『オブローモフ』作者の目に、日本の風景、文化、庶民や役人の姿はどう映ったのか。鋭い観察眼と洞察力にユーモアを交え、芸術的に描かれる幕末模様。

感想・レビュー・書評

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  • イワン・ゴンチャロフによる日記である。
    幕末の日本と日本人について、それらを非常に奇妙なものだと思うロシア人の目から読むことが出来る。文豪ゴンチャロフの著書とはいえ、日記なので物語的要素は特になく、ロシアという国家、或いは民俗学言語学について勉強している、または幕末について勉強しているような人でない限り特別楽しんで読めるものではないだろう。
    上記分野の学術的には非常に参考になる本であり必読書であると思う。

  • 幕末に日本に来た外国人の紀行文を色々読んでみた。これは国交等の政治的色合いが強い本で、庶民の暮らしと言っても常にお付きの者の案内だろうから、現代で言えば北朝鮮に行った旅行者のようなものかなと思う。それでも隠しきれないものは必ずあって、それは外国人が見た日本の姿のごく一部だったのだろうなと思う。外国人には、同じアジアの近隣国なのに、清国や朝鮮とはずいぶん違った印象を持ったようだ。

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