中世ヨーロッパの農村の生活 (講談社学術文庫)

制作 : 青島 淑子 
  • 講談社
3.58
  • (1)
  • (22)
  • (13)
  • (2)
  • (0)
  • 本棚登録 :202
  • レビュー :9
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061598744

作品紹介・あらすじ

中世ヨーロッパ全人口の九割以上は農村に生きた。村で働き、結婚し、エールを飲み、あるいは罪を犯し、教会へ行き、子をなし、病気になり、死んでいった。舞台は十三世紀後半イングランドの農村、エルトン。飢饉や黒死病、修道院解散や囲い込みに苦しみながら、村という共同体にあって、人々はいかに生き抜いたか。文字記録と考古学的発見から生き生きと描き出す。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
  • 新書文庫

  • かなり細かく一つの村を取り上げて述べている。

  • 内容はタイトルどおり。エルトンというイギリスの農村が例に挙げられ当時の様子が語られる。もっと学術的なものを期待していたのだが『デカメロン』の物語性をやや薄くした程度という印象。名前と数量の羅列、同事項の繰り返しが続くのにはやや退屈させられる。
    厚めの本ではあるが内容はそれほど濃いものではなかった。

    中世を象徴するともいえる荘園制度。封建制度と呼ばれる当時の政治・軍事体制にぴったりかなったものだった。
    荘園が生活にどの程度の意味を持っていたかは、その人が自由民か、農奴かによってことなる。
    こうしてできていった村は13世紀になると教区と一致し、世俗の共同体であると同時に、信仰上の共同体ともなっていった。

    中世に起源がある人名や地名を現代に見れるのはとても興味深い。苗字は13世紀の終わる頃登場したという。
    例えばDarlingtonさんでは「ing」は臣下や親類であることをあらわし「ton」は囲い地をあらわした。こうして遥か昔にある自分のルーツにたどり着けるのだ。

    絞首刑は被害者本人が執行しなくてはいけない。
    など、昔らしい習慣も多々あるが、著者も強調しているように、当時の人々は現代の私たちと変わらない人間だったということがよく読める。

  • 生活の様子が詳細に書かれていて想像力を掻き立てられる。当時の記録を羅列してる箇所が多い点だけちょっと気になる。

  • 文章ばっかでちょっと疲れますが、当時のことを知るのにいい資料だと思います。

  • 中世ヨーロッパ史三部作(農村・都市・城)って感じで、
    本屋さんで手に入り易くて良い本です。
    12,3世紀ぐらいのイギリス農村の生活が良く分かります。
    (何をするにも徴税なんだなぁ、みたいな)
    ホントは中世フランスの農村の生活が読みたかったんですけど、
    でも、中世ヨーロッパならどこもこんな感じなのかも(大雑把orz
    小説で修道士カドフェルシリーズってありますが、
    あの世界なんだなぁとしみじみ。

    2010/3/26読了

全9件中 1 - 9件を表示

F.ギースの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ヘミングウェイ
ジェイムズ・P・...
ウラジーミル ナ...
有効な右矢印 無効な右矢印

中世ヨーロッパの農村の生活 (講談社学術文庫)を本棚に登録しているひと

ツイートする