女帝と道鏡 天平末葉の政治と文化 (講談社学術文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061598768

作品紹介・あらすじ

政変の相次ぐ八世紀後半、孤独で病身の称徳天皇は看病禅師の道鏡と出会う。二人は、称徳が仏教へ傾倒するとともに親密さを増し、孤立し、やがて宇佐八幡神託事件を引き起こした。正統の嫡糸が皇位を継ぐことにこだわっていた称徳が、皇統外の道鏡に皇位を譲ろうとしたのは何故なのか。悪名高き僧・道鏡の真の姿と、悩み深き女帝称徳の心中に迫り、空前絶後の関係を暴き出す。

感想・レビュー・書評

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  • 序章 女帝の系譜を軸とした前史
    第1章 看病禅師と女帝
    第2章 大臣禅師から法王へ
    第3章 宇佐八幡大神の神託事件
    第4章 終末の一年
    終章 光仁・桓武父子王朝への転換

    著者:北山茂夫(1909-1984、和歌山県有田川町、日本史学)

  • 国を乗っ取ろうとした悪人。という印象の強い奈良時代の僧、道鏡とその周辺に焦点を当てた本です。本文は固有名詞以外にも馴染みの薄い漢字や単語がたびたび使われ、逆に平易な漢字がひらがなで書かれていたりして少し読みづらく、また、一次史料の少なさゆえ仕方ないのかもしれませんが、謎の多い道鏡という人物を覆うベールは結局のところ晴れないのですが、彼が法王となった時代に行われた政策は仏教色が弱く、むしろ儒教的であったという指摘など意外な記述が多く、興味深く読めました。ただし、ある程度の予備知識が必要かもしれません。

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