冒険放送局 (手塚治虫漫画全集)

著者 : 手塚治虫

• 講談社

感想・レビュー・書評

[lunachildさんの感想 · 2008年5月10日]

「冒険放送局」
60年4月号〜9月号。
掲載紙は小学四年生。
カラーページを多く使った目に楽しい作り（全集版は白黒）だが、起承転結やドラマ性は一切なく、幼年向けとは言え短期終了もうなずける。
行き当たりばったりで自分が楽しんで描いている印象。

「ボンゴ」
61年〜62年。
掲載紙は小学五年生→六年生。
胸躍るようなアクション活劇。
動物の力を借りて走ったり飛んだりすることがシンプルにワクワクする。
「隠し砦の三悪人」のような配役も楽しい。
「悪魔の沼」そのものの大きなカマと人喰いワニが出てくるが、10年早いことに驚いた。

著者プロフィール

1928年、大阪府豊中市生まれ。「治虫」というペンネームはオサムシという昆虫の名前からとったもの。本名・治。大阪大学附属医学専門部を卒業後、医学博士号を取得。46年、『マアチャンの日記帳』でデビュー。幅広い分野にわたる人気漫画を量産し、『ブラックジャック』『鉄腕アトム』『リボンの騎士』『火の鳥』『ジャングル大帝』など、国民的人気漫画を生み出してきた。

「2020年 『手塚治虫のマンガの教科書』 で使われていた紹介文から引用しています。」