生徒諸君 24 (講談社コミックスフレンド)

著者 :
  • 講談社
3.47
  • (3)
  • (3)
  • (8)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 51
感想 : 5
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061760240

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  •  連載開始が1978年で終了が1985年という長丁場で、しかも作中の時間が現実の時間と同時に進行していたので、登場人物の成長もさることながら、時代背景の変化が興味深かった。70年代の潔癖さや生真面目さが、80年代になると軽佻浮薄に取って代わられていくなかで、作中人物はいずれも大勢に迎合せず潔癖さや生真面目さを押し通していく。同時期の「うる星やつら」が対照的に作中時間を静止させ(人間的成長を目標としない)、時代の軽佻浮薄を肯定していたことを考えると、おそらく当時としてもある種の「古さ」を読者に感じさせていたのではないか(70年代的熱血は嘲笑の対象にすらなっていた)。

     当時においてさえ古いのだから、21世紀の今日では目もあてられない。現在の若い人には悲しいことにナッキーのようなキャラクターはもはや「ウザい」としか感じられないだろう。そんな寒い時代にあって本作は、二度と戻って来ないだろう真っ当なビルディングスロマンが社会的に受容された時代に愛惜の念をもつ者だけが、懐古しながら読むよりほかないと思われる。

  • 初版

  • 大団円。

  • ドラマにもなった往年の名作。
    恋愛青春漫画の王道にして金字塔。

  • 既読本

全5件中 1 - 5件を表示

著者プロフィール

6月4日生まれ、千葉県出身の双子座。O型。1968年に「海とルコックちゃん」でデビュー。「少女フレンド」より『生徒諸君!』で第2回講談社漫画賞を受賞。代表作は、他に『Let’s豪徳寺!』『聖域―サンクチュアリ―』『セイントアダムズ』『I’s(アイズ)』など。

「2012年 『生徒諸君! 最終章・旅立ち(3)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

庄司陽子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×