- Amazon.co.jp ・本 (573ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061795747
感想・レビュー・書評
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伊坂幸太郎 『呼吸』
魔王 で兄 がなくなって・・・
5年後の 世界が描かれる…。
安藤弟 潤也は 仙台に住み 詩織と結婚して
3年目となっている。
そして 潤也にも 不思議なチカラを持っていることが
わかり始める。
それは じゃんけんに負けないという能力。
そのささやかな 能力が 競馬という舞台に発揮され
オカネを 貯めはじめる。
オカネで 何ができるのか わからないが・・・・
国政選挙では 犬養が 勝ち 政権をとる。
議員年金などを廃止する など改革を推し進め
憲法改正の 国民投票にまで 発展していく。
ちょうど 国民投票が 実施されている時
潤也は もくもくと オオタカなどを 調査して
黙々と カネをためる。
潤也は言う
『兄貴は負けなかった。逃げなかった。
だから、僕も負けたくないんだよ。
馬鹿でかい規模の洪水が起きた時、
僕はそれでも、水に流されないで、
立ち尽くす1本の木になりたいんだよ』
この決意に なぜか 心が揺さぶられる。
日本は どこに行こうとしているのか
そして この閉塞状況を いかに破るのか?
個人で 一体何ができるのか?
それを 安藤兄弟の 二人が問いかけている。
恐ろしい物語であった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
こうの史代「手紙」
五十嵐大介「鰐」
小田ひで次「おんぶ」
安彦麻理江「これがわたしのいきるみち」
収載 -
伊坂さんの作品が掲載されているってことで読んでみたのですが、すでに読んだことがあるやつでがっかりしました。
が、他の作品はなかなか良く、特に沙藤一樹さんの小説は何とも言えない空気感で好きです。 -
2008.11.29
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前回に引き続き伊坂幸太郎新作「呼吸」掲載。
一つ一つの作品は完成度が高いものの、物語雑誌というだけあって、奇妙な雑多感を持ち合わせており、それが読後の大きな満足感となっている。 -
vol.1に続いて、再び伊坂幸太郎と吉田修一の名前を見たので。相変わらず漫画が好きではない。