死体が飲んだ水 (講談社ノベルス)

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  • Amazon.co.jp ・本 (245ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061810693

感想・レビュー・書評

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  • 札幌の実業家が旅先で殺され、バラバラにされて自宅へ送り届けられた。死因は溺死。彼はなぜ殺されなければならなかったのか、そしてどうやって殺されたのか。

    まず、気になったこと。
    札幌での事件の担当が、札幌署の刑事なのですが・・・。
    札幌には札幌署というのはありません^^;
    札幌では区ごとに、北警察署、西警察署、南警察署・・・・となってます。

    1983年に出版された小説なので、JRが国鉄となってました。
    懐かしすぎw

    ストーリー自体はさらっと読めました。
    ちょうど、2時間ドラマの西村京太郎サスペンス!って感じです。
    トリックに時刻表もあったりして (私は時刻表トリックがにがてなので、さらっと読んでしまいましたが。

    そして被害者はなぜ殺されなければならなかったかですが・・・。


    憎むべき相手は彼だったのでしょうか。
    被害者もなぜ殺されなければならなかったのか、理解してなかったと思う。
    過去の事件がきっかけなのですが、その事件は誰の責任か。
    なかなか難しいな。
    ただ、その事件で、田舎特有の村八分状態となり町を追われて、不幸になっていく家族はかわいそうだったけど。
    きっと、だれもが悲しい事件だったために、誰かのせいにしたかったのかもしれない。それが事実と違っていたとしても。

    犯人の動機は理解できるかもしれないけど、殺す相手は彼でなければならなかったのか?  それはちょっと疑問。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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