迷路館の殺人 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061813816

感想・レビュー・書評

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  • 鹿谷門実が正式に登場する話。
    これも、十角館と同じくトリックが秀逸だった。
    そして、そのお膳立てであるノベルズの中にノベルズがあると言うギミックも素晴らしかった。
    館シリーズの頂点だったと今では思う。
    そして、ここから館シリーズが始まった感じがする作品。
    文庫版で買ったけど、ノベルズ版買い直した。

  • すごい。めちゃくちゃおもしろい。頑張って推理したのにすっかり騙されました。悔しいのに爽快感があります。水車館と比べると何倍も難しいけれど、伏線もちゃんと張ってあります。(でも現実的にこれはないだろっていうものもある)

  • 作者の遊び心(と言っていいのかな?)に乗っかるような形で、最後まで楽しく読んだ記憶があります。家の中がまるごと迷路になっているなんて面白いけど、私なら間違いなく迷子になっているでしょうね。
    今作の構成は作中作ということで、まさに本の中に本が挟まっている感じでした。奥付もちゃんと付いていて、作者の凝りように感心することしきりです。

  • 綾辻トリック見破ったつもりがッッ!最初から騙されていたという・・・さすがです。

  • 時計館を読む前に読むんだった・・・。もっと楽しめたのに。かなりアンフェアなんだけど、作中作で犯人への告発という理由を含めているところが上手。

  • 衝撃的なラストだったな★本書の中で優れたミステリについて条件を挙げてたけどまさに優れたミステリですね(・∀・)ノ読み方によって賛否は分かれるのかもとは思うけど私は絶賛だなぁ☆ラストらへんの連続技は口ぽかんだった。そして余計なお世話かしらんけど寺は大丈夫なのか…(;^_^A

  • 館シリーズ第3弾。
    迷路のような地下の館。
    ここで起こる惨劇とは・・・・

    私好みの作品だった。作中作品の形式をとっている
    少々難解な作品。
    今回は犯人がわからんかった。
    若干アンフェアかなと
    思わなくはないが面白かったのでいいです。

  • <ネタバレ有>



    ++++++++++++++++++++++++++++++++



    館シリーズ3作目。
    面白かったー!館シリーズでは十角館が評判が高いみたいだけど、今のところこれが一番面白いと感じました。
    神話に詳しかったらもっともっと楽しめたんだろうなぁ。
    今回も誰が犯人か自分なりに考えながら読んでいたのですが、やっぱりまったく歯が立ちませんでした。しかも一端物語が収束したかに見えて実は…という二段オチ!今回も感嘆ものでした。
    作中作の島田潔のキャラがなんとなくいつもと違うような気がして、もしかしたら島田が犯人か(…というより島田が誰か別の人と入れ替わって書かれていて、島田は別の人物として書かれていて…とか実際は島田は館に行ってないんじゃないか…とか)色々考えたんですがキモチイイくらい全然違いました。
    疑ってかかって読む読者を華麗に欺いてみせる、推理小説家ってすごいなぁと改めて思いました。

  • 作中作にした意図を知りたくて、さっさと読み終えてしまった。

    「死体と思わせて実は死んでない」はよくある手法だと思うんだけど
    今回は、それだけじゃなかった(というか、それこそミスリードだった)のがよかったな。
    でも、それがミスリードだろうと気づいてしまうと、
    自ずと犯人が絞られてしまうのが残念。

    綾辻行人の本は、十角館に続いて二冊目だけど、
    どちらも、最後に残った人物から犯人がわかってしまうというのは…

    ついでに言うと、このシリーズの名探偵の立ち位置の
    島田潔は、あんまり突出した感じのする人物ではないね。
    そこもちょっと面白い。
    他の名探偵ってたいてい一風変わった人物だけど。
    それとも、他の作品はもっと風変りな感じなのかな。

  • 館シリーズ第5弾。これは巧い……見事に騙された……!館という限られた空間が舞台という設定の中、ここまで驚きの展開が書けるとは。島田も格好良いです。

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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