- 本 ・本 (298ページ)
- / ISBN・EAN: 9784061813823
感想・レビュー・書評
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これまでいくつか、デビュー作という謳い文句のミステリーを読んできましたが、この歌野さんのそれはかなりハイレベル。
あとがきで島田先生の当時の歌野さんにエピソードに触れられ、感きわまる思いです。
内容については触れずにおきましょう。
ミステリ読みの醍醐味、味わえました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
歌野さんのデビュー作が気になって読んでみました。 なんか、あおり文の割には地味なトリックでした。登場人物たちも人間味にかけるというか、話全体に現実感がないかんじです。いままで読んだ本がすごくおもしろくて、物語に引きずり込まれるような力強さを持った本ばかりだっただけに、ちょっと拍子抜け。 最近の歌野作品は好きなので、めげずに葉桜読みます。
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<font color="#666666"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/406181382X/yorimichikan-22" target="_blank"><img src="http://homepage3.nifty.com/flat_m3/f/noimage.gif" class="booklog-imgsrc" style="border:0px; width:100px"></a>
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<blockquote><p><strong>死体の消失と出現。夜歩く死者。浮遊する人魂。見えるわけのないものが映った写真。・・・・・想像を絶する怪事件が市之瀬徹の属するロックグループに続発した。死者が残した曲の暗号が解読され、奇怪な謎の数々が一挙に解明された時、この大胆な、コロンブスの卵にも比すべきトリックの仕掛け人に絶大なる拍手を!</strong> ――文庫裏表紙より</p></blockquote>
歌野氏デビュー作である。そのいきさつは、巻末の<薦>で島田宗司氏によって書かれている。人生に於いて、めぐり合わせというのは侮れないと思わされるエピソードである。
トリックの大胆さや動機の馬鹿馬鹿しい短絡さは興味深かったのだが、この仕掛け、(森博嗣さんの書く)犀川助教授のような 何でもつい数を数えてしまうというような癖を持つ人にはまず通用しないし、犀川先生ほど極端でなくても、部屋名の覚えにくさから考えると、自分の部屋が何番目かということは結構みんな意識するのではないだろうか、と思ったりもする。
昭和63年、1988年の作品である。
先日読んだ『動く家の殺人』が<strong>あの信濃譲二</strong>のシリーズ3作目だということで、1作目のこの作品を読んでみることにしたのだが、主役であるはずの信濃譲二は、物語の3分の2を過ぎるあたりまでまったく登場しないのだ(元メンバーということで名前だけは出てくるが)。そして、話を聞き、検証して犯人に辿り着いてしまうのである。単に謎解きが好きなのか、警察に対して一物あるのか、その辺の事情は語られていないが気になるところでもある。</font> -
高校の時に読了
著者プロフィール
歌野晶午の作品





