異邦の騎士―名探偵・御手洗潔最初の事件

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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (303ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061815223

感想・レビュー・書評

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  • 驚きました!そうきましたか~!

    記憶をなくした男と出会い、一緒に暮らし始めた女。
    二人は慎ましやかにひっそりと暮らしていたが、折にふれ浮き上がってくる過去。
    自分は一体何者で、何をやってしまっていたのか?
    男の周りに張り巡らされた罠とは?

    いわゆる本格ではありませんでしたが、その緻密な作戦に驚かされました。
    もうひとつ、とても衝撃を受けたのですが、それは以下のネタバレ部分で。

    物語としてもよかったです。
    最期の手紙など、ベタな展開だなぁと思いつつも「記憶をなくした彼」と「手紙を持ってきた彼」の心情を考えるとうるっときてしまいました。
    そしてしっかりと彼を救えた御手洗。
    ああ、いい話だ~。

  •  御手洗潔の4冊目。 いやはや、ずいぶん 大変に とっても 面白かった。ミステリーというヤツはとぎれることなく読み進んでしまい、あっという間に読了してしまうのが爽快で気分よろしい。 この作品は星占い探偵 御手洗潔が始めて解決する事件という設定になっている。 つまり本としての刊行順は1:『占星術殺人事件』 2:『斜め屋敷の犯罪』3:『御手洗潔の挨拶』 の方が先だが、シリーズ全体の物語構成上は、御手洗潔の初登場はこの『異邦の騎士』になる。御手洗がまだ20代の後半と思しき頃のお話だ。 そしてもうひとり重要な登場人物が現れる。そのことを少しでも書くと大変なネタバレになってしまうので控える。 けれど、今まで読んでいる途中では何のトリックも見抜くことが出来なかったわたしも、この人物が誰であるかは途中で分かってしまった。 そしてそのことは自体は全体のトリックとはちょっと違ったところにあって、先にわかったことがあとで確認された時はこれまた気分が良い。 みなさんもキット分かると思う。鈍いわたしにでも分かったのだから。でも、先に『占星術殺人事件』以下3冊を読んでいない場合はちょっと無理かもしれない。 そういう意味でも、刊行順に読むのは絶対の選択ではないものの、正しい選択ではあると思う。 わたしの御手洗めぐりの旅はまだまだ続く。

  • 「異邦の騎士」島田荘司◆記憶喪失に陥った男は目の前に現れた女と幸せな生活を始めるが、自分の記憶の断片を目にした時、彼は凍りついた。自分は殺人者なのか…!?御手洗潔、登場。御手洗は初っ端から変人全開で超マイペースなのですが、とても恰好良いシーンがありました。結局、強く優しい人なのだ

  • 最後どんでん返し
    でも最後の方でもしかしてとは思っていたが
    やっぱり。

    この作品は何も予備知識なしで読みましょう。
    結構おもしろかった

  • 無茶設定だったけどエンターテイメントとしてはアリなのかもなと思いました。

  •  御手洗潔シリーズ。

     どれを上げるか迷ったけれど、石岡くんとの出会いを取ってこれを。

  • 御手洗と石岡君出会いの最初の事件。こーれーもとにかく、トリックと演出がすばらしいのでネタバレは禁止です!読んでどきどきしてみてくれー。

  • 涙なくしては読めない…!
    最後、号泣。
    大好きな本です。

  • 「50円文庫古本」で出会ったこの本が、その後の私の読書を変えました。
    ボロボロだったので新書に買い替え、御手洗シリーズ全て新書でそろえるつもりが結局ばらばらに…

  • 島田荘司を好きになった1冊。
    偏屈な主人公の御手洗潔に惚れました。
    異邦の騎士の結末がとても哀しかったです。
    記憶を失っい、自分が誰かを知るために証明書を用いる。
    まさか他人の証明書を持っているはずなんてないという盲点をついたものでもあると思います。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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