異邦の騎士―名探偵・御手洗潔最初の事件

著者 :
  • 講談社
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感想 : 20
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061815223

感想・レビュー・書評

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  • 島田荘司はずっと気になっていたが、なぜか読まなかった。が
    この「異邦の騎士」が初合わせ、もちろん名探偵御手洗潔も初顔合わせ。
    いやー、おもしろかった。さすが日本を代表するミステリー作家だと思った。

    ただ、初の方は別の「御手洗潔シリーズ(短編でも)」を読んでから、この異邦の騎士を読むことをお勧めします。「占星術~」「斜め屋敷~」「暗闇坂の人喰い~」など読んだあとに読むと結末が一層面白くなります。

  • 図書館で借りた本。
    ある日公園のベンチで目覚めた記憶喪失の男。何も思い出せないままに、さまよっていた町で知り合った女性との同棲生活が始まり、幸せな日々を過ごしていたが、自分が過去に結婚していたのではないかと不安になり、御手洗占星術のドアをくぐった。御手洗と一緒に過去探しが始まった。

  • トーンが昭和色全開なのがイタいのは、しょうがないわなー。
    何気に黒幕が主人公の黒子になってるのが面白い構造。
    この手の大仕掛けの黒幕って、最終的には"名探偵"に負けちゃうにせよ、たいてい大詰めちょい手前辺りで、格好つけ極めのひと舞台があるもんなのに、えらい地味な扱い。
    そして個人的には、散々ミタライものを読んできたくせに、最後の最後まで、主人公が石岡なのに気づかなかった、私ってどうよ(≧∇≦)
    まま、普通のワトソンって、記憶失くしてた間に同棲してた女を刺殺するなんてゴージャスな過去は充てて貰えない筈、っていう思い込みが邪魔をしたのよ、きっと。

  • 「異邦の騎士」島田荘司◆記憶喪失に陥った男は目の前に現れた女と幸せな生活を始めるが、自分の記憶の断片を目にした時、彼は凍りついた。自分は殺人者なのか…!?御手洗潔、登場。御手洗は初っ端から変人全開で超マイペースなのですが、とても恰好良いシーンがありました。結局、強く優しい人なのだ

  • 事件なんてほんの添え物に過ぎない。
    私は彼の変人ぶりが見たいのだ。

  • 最後どんでん返し
    でも最後の方でもしかしてとは思っていたが
    やっぱり。

    この作品は何も予備知識なしで読みましょう。
    結構おもしろかった

  • 無茶設定だったけどエンターテイメントとしてはアリなのかもなと思いました。

  • 驚きました!そうきましたか~!

    記憶をなくした男と出会い、一緒に暮らし始めた女。
    二人は慎ましやかにひっそりと暮らしていたが、折にふれ浮き上がってくる過去。
    自分は一体何者で、何をやってしまっていたのか?
    男の周りに張り巡らされた罠とは?

    いわゆる本格ではありませんでしたが、その緻密な作戦に驚かされました。
    もうひとつ、とても衝撃を受けたのですが、それは以下のネタバレ部分で。

    物語としてもよかったです。
    最期の手紙など、ベタな展開だなぁと思いつつも「記憶をなくした彼」と「手紙を持ってきた彼」の心情を考えるとうるっときてしまいました。
    そしてしっかりと彼を救えた御手洗。
    ああ、いい話だ~。

  •  御手洗潔シリーズ。

     どれを上げるか迷ったけれど、石岡くんとの出会いを取ってこれを。

  •  御手洗潔の4冊目。 いやはや、ずいぶん 大変に とっても 面白かった。ミステリーというヤツはとぎれることなく読み進んでしまい、あっという間に読了してしまうのが爽快で気分よろしい。 この作品は星占い探偵 御手洗潔が始めて解決する事件という設定になっている。 つまり本としての刊行順は1:『占星術殺人事件』 2:『斜め屋敷の犯罪』3:『御手洗潔の挨拶』 の方が先だが、シリーズ全体の物語構成上は、御手洗潔の初登場はこの『異邦の騎士』になる。御手洗がまだ20代の後半と思しき頃のお話だ。 そしてもうひとり重要な登場人物が現れる。そのことを少しでも書くと大変なネタバレになってしまうので控える。 けれど、今まで読んでいる途中では何のトリックも見抜くことが出来なかったわたしも、この人物が誰であるかは途中で分かってしまった。 そしてそのことは自体は全体のトリックとはちょっと違ったところにあって、先にわかったことがあとで確認された時はこれまた気分が良い。 みなさんもキット分かると思う。鈍いわたしにでも分かったのだから。でも、先に『占星術殺人事件』以下3冊を読んでいない場合はちょっと無理かもしれない。 そういう意味でも、刊行順に読むのは絶対の選択ではないものの、正しい選択ではあると思う。 わたしの御手洗めぐりの旅はまだまだ続く。

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著者プロフィール

1948年広島県福山市生まれ。武蔵野美術大学卒。1981年『占星術殺人事件』で衝撃のデビューを果たして以来、『斜め屋敷の犯罪』『異邦の騎士』など50作以上に登場する探偵・御手洗潔シリーズや、『奇想、天を動かす』などの刑事・吉敷竹史シリーズで圧倒的な人気を博す。2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。また「島田荘司選 ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」や「本格ミステリー『ベテラン新人』発掘プロジェクト」、台湾にて中国語による「金車・島田荘司推理小説賞」の選考委員を務めるなど、国境を越えた新しい才能の発掘と育成に尽力。日本の本格ミステリーの海外への翻訳や紹介にも積極的に取り組んでいる。

「2023年 『ローズマリーのあまき香り』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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