本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本
- / ISBN・EAN: 9784061815872
感想・レビュー・書評
-
現実か幻想か?ふと「あの場面は?」「あの意味は?」と考えをまとめる。思い起こすと合点がいく。なんてことはなく、妄想か虚構か?
読書熱というのだろうか。はじめて読書のせいで発熱してしまった。そのくらい複雑で理解に時間をかけた。
心理学、力学だったりと講義にページを裂き、物語の信憑性を歪めていく。
密室殺人。推理合戦。繰り返される不確実な世界。作品に置いてけぼりにされる。酩酊感に身を任せるのだ。
100回読み直したらもっと好きになるかも。散々引き込んどいて突き放されるこの感覚は異常だ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
結局死んだのは誰だったのか事件とは一体なんだったのか、はっきりすっきりわからないままぼんやり読み終わった。でもこれくらい頑張って書いてもらった作品の方が好き。読むほうが苦労するような作品が好き。
ただ、ミステリには耽美の香りがあったほうがいいタイプの私には萌えが足りなかったな。
死が巻き起こる世界にはとびぬけて、あるいはじんわりと魅力的な青年は必須。
それがあればこの作品はもしかしてパーフェクトに近かったかも。 -
日本四大奇書ならこれが入るらしいがさすがにドグラ・マグラ、虚無への供物、黒死館ほどのインパクトはなく、メタフィクションとしてのアイデアは楽しいが読み物としてはあまり面白くはなかった。
著者プロフィール
竹本健治の作品





