46番目の密室 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061816084

作品紹介・あらすじ

45の密室トリックを発表、日本のディクスン・カーと呼ばれる真壁聖一が殺された。密室と化した地下の書庫の暖炉に上半身を押しこまれた上、火をかけられるという無惨な姿であった。彼は自ら考え出した46番目の密室トリックで殺された。推理作家、有栖川有栖と気鋭の"臨床犯罪学者"火村英生の痛快コンビ誕生。

感想・レビュー・書評

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  • 特別に密室ファンではないけれど、密室に関する
    面白さがそこここにあってぐいぐいと惹きこまれ
    気づくと密室にスポンとはまってしまった。

    密室での殺人に色とりどりの登場人物、
    雪の降り積もる北軽井沢の別荘でのクリスマス。

    アガサ・クリスティー、横溝正史、ポオ、
    ディクスン・カー、エラリー・クイーンなど
    有名な推理作家とその名著たちや、
    レクター博士まで登場したりで、
    再読したい!熱も新たに読みたい本も山積みに!

    真っ白な雪が青白くぼんやりと光るような
    夜の中で聞くバッハの「ゴールドベルク変奏曲」「アリア」。

    悲しい事件と美しくロマンチックな舞台の
    コントラストが静かに物語を盛り上げらながら
    火村さんの推理への期待が高まっていく。

    火村 and アリスコンビの距離感が心地よくて
    またすぐに次の本を開きたくなった始まりの1冊。

    • HNGSKさん
      あやさん。こんにちは。私も火村アリスコンビの打てば響くようなやり取りが大好きです。ああ、私も次の火村アリスシリーズを読みたくなってきました。
      あやさん。こんにちは。私も火村アリスコンビの打てば響くようなやり取りが大好きです。ああ、私も次の火村アリスシリーズを読みたくなってきました。
      2013/10/11
    • 山本 あやさん
      ayakoo80000さん∠♡

      ayakoo80000さん、こんにちは[^-^]
      火村アリスコンビ素敵ですね~っ。
      このシリーズ何冊か積ん...
      ayakoo80000さん∠♡

      ayakoo80000さん、こんにちは[^-^]
      火村アリスコンビ素敵ですね~っ。
      このシリーズ何冊か積んだままだったんですが
      続きがすごく楽しみになりました♡

      女の子同時とはまた違った、男同士の友情って
      サラっとしながらも信頼ががっちりとある感じで
      そこも読んでいて心地いいですよね。

      ミステリーにぴったりの秋?に、
      いっぱいこのコンビを堪能したいですね♪
      2013/10/12
  • 正統派なミステリー小説って感じかな

    火村とアリスのやりとりに期待してたけど、アリスが情けないだけで、名コンビではない

    殺人の動機には驚いたけど、これからの時代は普通になっていくのかな

  • 有栖川有栖作品初読。密室トリックや犯人云々よりも数メートル落下させて人間の頭に当たっても割れない壷???とは思ったが、壷=陶器という固定観念は捨ててみたが壷に凹みや被害者の血はついてなかったのかなと変なことばかり考えてました(笑)しかし男娼がキーワードだったのかあ…。これから作家アリスシリーズ続きます(笑)

  •  最近、有栖川さんブームの再燃で、再読しました。
     警察から依頼されて捜査するんじゃなくて、火村&有栖が直接巻き込まれるんだったっけ。
     意外と内容忘れてる。

     てか、これ20年も前の作品なんだよね。
     でも読んでてそういう古さを感じない。
     その時代には存在して、今はもう使われていないものとかが登場しないからかな。

  • 火村英生と有栖川有栖のコンビが好きになる作品
    とにかくアリスがかわいいw

  • 2000.5

  • 火村がアリスの最初の読者で、ちゃんと代金(カレーをおごる形だったけども)払ったのかと思うと感慨深い。
    密室トリックも、なかなかおもしろかったし、最後のオチ(殺害動機)には、特に度胆を抜かれた。
    男娼って……ここの伏線だったのかー!!

  • 始めはベッタベタなミステリ要素がこれでもかと詰め込まれていて、お腹いっぱい状態。

    追記:読了。犯人、アリバイトリック(未遂)、殺害方法(密室の謎もか)は解けた。推理小説でこんなに解答に近づけたのは初めてだ。ただ、動機はさすがにわからなかった。てっきり、諸田が火事に巻き込まれた当日に一緒にいた女性が彩子だったから、それを隠すために(もしくはそれが許せなくて)殺したのかと思った。他の方も指摘しているように、壺だと割れてしまうのではないかとは思った。

    有栖川有栖の作品は初めてだったが噂通り王道の本格で読みやすい。また何も読むものがなくなったら手を出してみようと思う。

  • 作家アリスシリーズ初めて読みました。ロジック重視の本格ミステリを読みやすい文章と魅力的なキャラクターで楽しませてくれる作品だと思います。「天上の推理小説」について語られる所が美しくて印象的でした。

  • まあまあ。
    作者アリスシリーズを始めて読んでみて、こんなパターンなのかなと感じた。最後のあたりは某外国人作家の書き方を思い浮かべる。

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著者プロフィール

1959年大阪生まれ。同志社大学法学部卒業。89年「月光ゲーム」でデビュー。「マレー鉄道の謎」で日本推理作家協会賞を受賞。「本格ミステリ作家クラブ」初代会長。著書に「暗い宿」「ジュリエットの悲鳴」「朱色の研究」「絶叫城殺人事件」など多数。

「2023年 『濱地健三郎の幽たる事件簿』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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