黒猫館の殺人 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 512
感想 : 44
  • Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061816152

感想・レビュー・書評

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  • 再読で、読んでるうちに思い出してきたけど、手記の全容は思い出せなかった。。当時も思ったけど、これはどうか・・・という流れ。
    スケールでかいな、でも嫌いじゃない。

  • なんだかサクサク読み進められる一冊だと思っていたら、サクサク読んではいけなかったようで。
    手記の違和感にはほぼ気付かず、最後まで騙されたままだった。

  • 中村青司氏の設計、館シリーズ。
    どれを手にしても新鮮味あふれる組み立て。
    とは言ってもこれはシンプル?

    いえいえ、私的には十分ひっくり返されました。


    次の「暗黒館~」はあんまり長いし、
    諸先輩方が…とおっしゃっていたのでパス。

  • 著者のことばにもあるとおり、まさに「消える魔球」といった感じの変化球的作品。
    明かされる真相に対する驚きは大きくはないけれども、やはり周到に練られたプロットと各所にちりばめられた伏線は、流石としか言いようがない。
    そしてまったく飽きさせることなく、ここまで読ませてしまう著者の筆力!
    いやあ素晴らしかった。綾辻行人万歳!

  • あれよあれよという間に館シリーズも大分読んでしまったなあ。

    確かに本人も言っているように、今回は「外角低めぎりぎりに落ちるフォーク」「長年温存してきた消える魔球」(野球に喩えている)な作品。

    言葉の引っ掛かりに気づけるかどうか。ポワロ的エッセンスも感じたが、確かに中々トリッキー。
    シリーズも長く続くといろんなパターンが繰り出されるのだなあ。

    因みに時計館はど真ん中ストレートだそう。
    逆にこのコメントを読んだらもう一回時計館を読みたくなった…。

  • 嘘かホントか分からない老人の手記から始まって
    ラストは館が2つあったというオチ

    ほんと、毎度違った驚きで読者を楽しませてくれる。

  • 館シリーズ6作目

    記憶喪失の鮎田氏が持っていた一年前の事件について書かれた手記の内容と、手記を元に真相を探っていく現在が交互に進んでいく。
    手記の中の気になる点は、全く気付かず。
    鏡の世界が、まさかこんな意味を持つとは。
    館が2つあるなど思いつきもしなかった。
    まんまと騙された。

  • 2020/12/30 読了。

    図書館から。

    犯人とその理由はわりと早めに察しが付くかなーと。
    でも、館の立地はそう来るかーって感じでした!

    前巻に比べると全滅パターンではないので安心して
    読める気がする。

  • 毎度毎度新しいストーリーの流れ。今回は記憶喪失の老人。

  • 十角館からの黒猫館。
    館シリーズの第6作目らしい。
    割と他のものとつながりがあるようで、順々に読んでいけばよかったと後悔。

    自分が鮎田冬馬の正体に気づくまでは、どういう結末になるのかおもしろく読めた。
    種明かしをする時には少し自分の中での熱が冷め、消化試合のようになってしまった。

    作者が「消える魔球」というだけあって、トリックのスケールが大きい!

    カーロがどうなったのか、この手記を読んで警察の捜査はこの程度なのか、
    いくつか気になる点はある。

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著者プロフィール

1960年京都市生まれ。京都大学教育学部卒業、同大学院博士後期課程修了。87年、大学院在学中に『十角館の殺人』でデビュー、新本格ミステリ・ムーヴメントの契機となる。92年、『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2009年発表の『Another』は本格ミステリとホラーを融合した傑作として絶賛を浴び、TVアニメーション、実写映画のW映像化も好評を博した。他に『Another エピソードS』『霧越邸殺人事件』『深泥丘奇談』など著書多数。18年度、第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。

「2023年 『Another 2001(下)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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