御手洗潔のダンス (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 98
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061816404

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で借りた本。
    短編集と、最後に石岡くんによって、御手洗潔氏の近況報告なるものが書かれている。感想は・・・昭和ですなぁ。いろいろと懐かしく読ませていただきました。

  • ◇山高帽のイカロス
    最初の話はどうやって男性が電線に引っかかって亡くなったのか、という大きな謎に包まれていてとても引き込まれました。
    ロープを使った真相に脱帽!

    ◇ある騎士の物語
    女性を慕う青年のうち一人の男性が、ダンベルにしていた車輪を使って、線路を走り、犯行現場まで10分足らずで行くという真相にびっくりしました。
    犯人の男性からの手紙にある、ドン・キホーテに自分を重ね合わせていた、という告白はとても切なく感動的でした。
    そして、女性は自分のために殺した犯人に気づきながら選ばなかったという御手洗の見解が余計にこの話を切なくしていると思いました。

    ◇舞踏病
    なぜ老人は踊るのか、という本当の真相が、老人のボケに対する処方された薬が舞踏病を促進させていたという指摘にただただ驚きました。
    犯人はボケを治して宝石のありかを聞き出そうとして、
    高額を払い最適と思われる場所に居候させ、老人の奥歯に高価な宝石を隠しているのを突き止めた。
    いくつもの謎が繋がってくる過程が見事だと思いました。
    老人の歯が入れ歯かどうかの判断で醤油煎餅の話をした真相など、細かいところまでしかけられているところがすごい!
    個人差がある薬だったからというフォローがありつつ、御手洗のビジネスとしての医療に対する批判が重たい結末でした。

    ◇近況報告
    変わり者の御手洗と共に暮らしている、常識人でお人よしな青年・石岡君の苦労話が面白かったです。
    女性のファンがいるところや、犬が御手洗の方に懐いているところに納得がいかないようなところがかわいいと思いました。
    部屋の見取り図まで描かれていて面白かったです。

    どの話も無駄が無く整った文章だなあと思いました!

  • 御手洗さん&石岡君の短編集。個人的には最後の「近況報告」が好きです。

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著者プロフィール

島田 荘司(しまだ そうじ)
1948年、広島県生まれ。武蔵野美術大学卒。
1981年、『占星術殺人事件』でミステリー界に衝撃的なデビューを果たして以来、累計600万部に達した名探偵・御手洗潔シリーズや、刑事・吉敷竹史のシリーズを中心に数々の傑作、意欲作を発表。
2008年、日本ミステリー文学大賞を受賞。
「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」の立ち上げ、選考を務めるなど、新たな才能の発掘と紹介にも積極的に取り組み、名実ともに現代本格ミステリーの旗手となっている。
近著に『アルカトラズ幻想』(2012年 文藝春秋)、『星籠の海』(2013年 講談社)、『幻肢』(2014年 文藝春秋)、『新しい十五匹のネズミのフライ ジョン・H・ワトソンの冒険』(2015年 新潮社)がある。

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