由布院温泉殺人事件 (講談社ノベルス)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 10
感想 : 4
  • Amazon.co.jp ・本 (222ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784061816886

感想・レビュー・書評

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  • 2010/7/15

  • 吉村さんは、高校生の時に朝比奈耕作シリーズを既刊全部読みました。
    もう少しで完結?と思っていたのに、お亡くなりになってしまって、本当に残念です。

    さて、この由布院温泉殺人事件ですが、これは朝比奈耕作シリーズではなく、夏目親子のシリーズで、近いうち由布院に行くことになったので、そういえば家にあったんじゃないかと探して見つけたのがこれです。
    話はそれますが、私は吉村さんのせいで結婚に夢も希望も持てなくなりました(笑)
    結婚して子供が生まれたらもう嫁じゃなくてカカアである、とか、心に決めた女性がいるのに親が気に入った女性と結婚して結局うまくいかなかったりとか。

    この本もそうですね。
    電撃結婚した相手の過去を知らず、新婚旅行で相手の異常性を垣間見てしまった花嫁。
    自分と結婚する前に他の女と付き合っていたようで、しかもその女が同じ由布院行の飛行機に乗ってたらそりゃびっくりするし、旦那が新婚の自分を放っておいて弟と密談してたり、挙げ句の果てにはこそこそ女装(~_~;)
    そんな妙な秘密を抱えたまま結婚だなんて冗談じゃない?!って感じです。
    最終本当に冗談じゃない結末でこの花嫁は考えが浅かったとはいえ、哀れ過ぎます。

    またミステリー面ですが犯人に意外性は全くない。でも異常性はありますね(笑)
    かつて愛した人の声を執念で真似できるようになったり、幽霊からの脅迫として脅したり。

  • 設定は少し古いかもしれませんが・・・
    スチュワーデスと作家、親子の刑事が謎をといていくストーリーとラストの家族でのやりとりとかもおもしろく読めました。

  • 夏目親子シリーズ。
    人気作家の本郷慶と結婚できた朝霧玲子。でも友人が殺され、夫も不審な行動を。
    確かに、同級生の声は覚えてなくても、昔好きだった人の声って覚えてるものだなぁ。

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著者プロフィール

1952年生まれ。一橋大学商学部卒業。ニッポン放送ディレクター、扶桑社編集長を経て、1986年『Kの悲劇』でデビュー。1990年専業作家に。本書に登場する朝比奈耕作をはじめ、志垣警部&和久井刑事コンビ、氷室想介、烏丸ひろみの各推理シリーズ、ホラー作品、さらには英語学習の著書から舞台脚本など、多彩で個性的な執筆活動を展開。225冊の著作を遺し、2012年5月14日、急逝。闘病生活を自ら綴ったノンフィクションエッセイ『ヒマラヤの風にのって』が逝去後の7月に刊行。13年には書籍未収録作品を収めた『13の幻視鏡』が刊行された。

「2022年 『鬼死骸村の殺人』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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